群雄割拠の冷食業界。商品たちが生きていくには熾烈なポジション争いを勝ち抜かなくてはいけない。お客さんに選ばれなければ、そして店長の期待に応えなければ即解雇。実を言うと、結果がすべての厳しい世界なのである。

それだけに店頭に並んでいる商品は限られるが、置く場所に余裕があるお店だと他で見ないようなタイプを売っていることがある。例えば今回取り上げる日清食品のチキンラーメン「金の炒飯」とかそうだ。

・チキンラーメンの匂いがしない!?

炒飯といったらニチレイや味の素あたりのものがメインどころ。日清だと「麺屋の炒飯」をよく置いてあるが、「金の炒飯」は個人的にあまり見ない……ような気がする。私の冷食ポジション理論と照らし合わせると、失礼ながら「そんなに大したことないんだろうな」である。

ちなみに「金の炒飯」は2014年からのロングセラー。2020年9月に “甘さ” をリニューアルしたとのことだが、どこまでよくなっているのか。興味があるので買ってみることにした。

価格は税込267円。作り方はレンチン、もしくはフライパンで炒めるだけと他の冷凍食品とスペック的には変わりない。強いてイイところを挙げるならば、サランラップをしないでチンしてOKだから楽だな〜くらい。ていうか、それよりも気になったのが……

袋から出してもチンしてもチキンラーメンの匂いが全くと言っていいほどしないことだ。


もしかしたら私の鼻が腐っているのかもしれないので、編集部の2人にも嗅いでもらった。すると……

揃って「しない」との返答が……! チキンラーメンと金の炒飯はほぼ別物ということなのだろうか。どちらにせよ、ラーメンと炒飯は土俵が違うから匂いは二の次、あくまでも味で勝負ということなのだな。うん。

・金の炒飯の実力は

何はともあれ、味の方を確かめていこう。そう言いたいところだが、もう結論から言っちゃいたい。金の炒飯、想像の10倍以上ウマかった! ヨカッタ!!

というのも!


パッケージにあるひよこちゃんの可愛らしい顔と裏腹に……


なんと420gとなかなか入っているのだ。ひよこちゃんが殺しに来ているとまでは言わないが、女性にとっては多めで男性でも満足の量。てっきり300gあたりかなとも思っていたからびっくらこいた。そしてそして!

「ほんのり甘いふんわりたまごがたっぷり入った、鶏ガラと醤油ベースのやさしい味わいの炒飯です。たまごのやさしい甘さが口いっぱいに広がる、子どもが大好きな味わいに仕上げました」


パッケージ裏面の文言に偽りなしだから、可愛い顔してかなりやりおるっ……! 正直、パケ盛りする商品は少なくないなか、金の炒飯は本気(ガチ)!

冷凍炒飯としてかなり美味しい部類に入るから推せる。肉は炒飯の邪魔をしない程度に入っているくらいだが、しつこくない醤油の味付け、ふんわりしたタマゴの甘さといい食べる手が止まらない。極めつけは……

しっとり系の米、そこに時折シャキッとしたネギの食感が加わるバランスがヒジョーによい。まぁ、チキンラーメンの味かと言われたらピンとこない自分もいたのは否定しないものの、結構な割合の人が美味しいという感想を抱くことだろう。想像の10倍……最初ナメてたのはすまん!!

・想像以上!

本家ラーメンに負けず劣らず、すぐ美味しいスゴく美味しかった金の炒飯。ラーメンと一緒に食べたくなる味だったあたり、計算されているのだろうか。思わず皿をナメたくなる味だったし、もっと置いてあってもおかしくない。冷食コーナーのメインを張っているライバルは強いが、子どもも好きそうな味だから十分戦えそうだ。

参考リンク:日清食品
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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