位置ゲームは『ポケモンGO』のひとり勝ちの状態が続いている。当初ライバルになると目されていた『妖怪ウォッチワールド』の話はほとんど聞くことがなく、最近先行体験会が実施された『ドラクエウォーク』は正式にリリースされていない。
そんななか、ポケモンGOの運営元の「Niantic」は次の一手を投じた。海外で先行リリースされていた『ハリー・ポッター:魔法同盟』(以下、魔法同盟)を日本でもリリースしたのである。実際にやってみると……。あらためてポケモンGOのすごさがわかった。
・ポケモンGOのすごさ
魔法同盟について紹介する前に、改めてポケモンGOの何がすごいのかについて触れておきたい。当編集部では、P.K.サンジュンと原田たかしが専任でポケモンGOの記事を執筆している。私(佐藤)はリリース直後に数カ月プレイしただけ。その後さっさとアンインストールしてしまったが、当初は編集部全員がプレイしていた。
当時社会現象になり、歩道に溢れかえる人で交通渋滞が起きるほどの影響があった。そのことを覚えている人も多いはずだ。なぜ、そこまで爆発的にヒットしたのか? その理由はシンプルで、誰でもすぐにプレイしやすく、なおかつすぐにハマるほどゲーム内容が分かりやすかった。
最近は中高年のプレイヤーが多く、いまでも街のあちこちでプレイする人を見かけることもある。ポケモン世代ではない人でもやり続けていられるのは、単純明快なゲーム設計の賜物ではないだろうか。
・魔法同盟は?
さて、本題に入ろう。今回紹介するのはNianticの『魔法同盟』である。
正直なところ、私はハリー・ポッターを全然知らない。映画も見たことがない。ポケモンも世代ではなかったので、知らないという点においては2作とも条件は同じである。
ゲームをダウンロードしてインストールすると、最初に生年月日の入力。FacebookもしくはGoogleとのアカウントの紐づけを求められる。さらに利用規約に承諾し、プライバシーポリシーを確認したら下準備完了。
・ゲームの概要
最後にゲーム上で公開されるコードネームを入力。
これでやっとプレイ開始となる。コンスタンス・ピッカーリングというキャラが案内役となって、ゲームのプレイ方法を教えてくれる。
おっさんになったハリー・ポッターも出てくるぞ。
・遊び方
プレイ内容をザックリと紹介すると、プレイヤーは魔法使いとなって、魔法界に起きた「大災厄」を収めるのが使命だ。魔法界から世界中に散らばった道具や生物、魔法界の人々を回収しつつ、ナゾを解明するのだとか。
魔法界から散らばったものを「ファウンダブル」という。これが地図上に表示されているので、タップして回収に挑む。
回収といってもそう易々と取り戻すことができる訳ではない。敵が潜んでいたりトラップが用意されているので、得意の魔法で挑む。たとえば、網にかかったハグリッドを救出するファウンダブル。
ARにより画面上に出現した3つの星を重ね合わせると、救出のイベント開始だ。
画面上にシンボルのような線が出現するので、これをなぞって魔法を発動させる。
すると、派手な演出と共に魔法が炸裂!
ハグリッドの回収に成功。無事にホグワーツ校庭に送り返すことができた。
さまざまな種類のファウンダブルが存在するが、基本はこれの繰り返しである。ちなみに地図上には、ファウンダブルのほかに、呪文を唱える力を回復する「宿屋」、魔法を調合する材料を得る「温室」。強力な敵と戦う「砦」などがあるようだ。
・とっつきにくい
軽く遊んでみたが、ハリポタ初心者には言葉が難しく感じる。また、ポケモンGOよりも複雑なギミックが多いので、それらを把握するのに少々時間がかかる。一言でいえば、「とっつきにくい」という印象を受けた。はたして、ポケモンGOに匹敵するレベルのゲームに成長できるのか? 今後が気になるところだ。
参照元:ハリー・ポッター:魔法同盟、ポケモンGO、
Report:佐藤英典
Screenshot:iOS「ハリー・ポッター:魔法同盟」
▼ゲームデータのすべてのアセットは3.3ギガもある……