山口県周南市の人里離れた山奥には「謎の宇宙ステーション」が存在するらしい──先日、そんな話を耳にした。なんでも、JR徳山駅から車で菅野湖方面に北上していった先の須々万(すすま)と呼ばれる山深い場所に “巨大UFO” が停泊しているのだとか。マジかよ。
UFOの目撃情報は年々増え、最近ではアメリカ海軍が「未確認飛行物体の目撃報告における正式なガイドライン」を定めたという。そして実をいうと……記者は高校時代に目撃したUFOの正体を探るべく、水面下で調査をしていたところなのだ。そこで今回は、真相を知る手がかりを得るため、マッハで現場に急行した。
・1996年の夏
「信じるか信じないかはあなた次第」な話だが、記者がUFOを目撃したのは1996年の8月頃。場所は東京都の小平市で、部活帰りの夕方に “そいつ” が突如上空に現れたのを覚えている。その物体は、いわゆる「円盤型」でも「謎の発光体」でもなく……
真っ白の二等辺三角形が2つくっついていて、上空で動きをピタリと止めていた。
現場にいたのは記者を含めて7~8人。目の前のファミマで「使い捨てカメラ」を購入してダッシュで撮影を試みたものの、現像後の写真には何も写らず……ただただ、お祭り騒ぎの高校生が空を指さして写っているだけであった。
その後、三角形の物体は、黄色い光を放出してからパッと姿を消したのである。アレは一体何だったのだろうか……。
・山奥へ
話を戻そう。「謎の宇宙ステーション」を目指して県道41号を北上していくと、目印である菅野湖に到着した。こちら錦川上流の菅野ダムによって建設された人工湖で、貯水量は1億トン。素人の勘ではあるが、UFOが飛来してきそうなロケーションである。
さらに続く山道……真っ直ぐに伸びた背の高い木々が日光をさえぎっているため、昼間にしては少し薄暗い。これまた素人の勘ではあるが、超常現象が起こっても不思議じゃない雰囲気である。森の奥から『X-ファイル』のテーマ曲が聞こえてきても、今なら全く驚かないだろう。
そしてついに山道を抜けると、遠くの方にうっすらと怪しい広場が見えた。脳内でリピート再生されている『X-ファイル』テーマ曲の音量が徐々に大きくなり、緊張もぐんぐんと高まる。まさか……まさかあそこがァァアアア!
宇宙ステーションッッッ……!!
…………
あれ、なんか……
ほのぼのしすぎィィイイイイイイ!
・ほのぼの系の施設
マジかよ。まさか手作り感満載の「ほのぼの系宇宙ステーション」にたどり着くとは……。到着した瞬間に『X-ファイル』テーマ曲の再生も止まったぞ。スカリー捜査官が「モルダー、あなた疲れてるのよ」とフォローを入れたくなるレベルで “夢の中のような光景” である。
おそらくここでは記者の探している「三角形UFO」の手がかりは見つからないだろう……と思っていたその時だった!
これはッ!
ひっくり返っている一軒家を発見。見方によっては記者が目撃したUFOのようにも見えるが、このオブジェこそが真実に近づくヒント……なのだろうか。いや、とてつもなく離れてしまったような気もする。
──ということで、山口県周南市にある「宇宙ステーション」でのミッションは終了。今回は真実にたどり着けず残念な結果に終わってしまったが、真相解明に向けて今後も調査は続行するつもりだ。待ってろよUFO……!
・今回ご紹介したスポットの詳細データ
名称 宇宙ステーション
住所 山口県周南市須々万奥 県道41号線沿い
Report・イラスト:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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▼巨大UFOも手作りの作品らしい
▼問い合わせたところ、製作者が現場にいる時は見学できるらしいぞ
▼日曜のお昼ごろが見学できるチャンス
▼ほのぼの施設でした~