本日、2019年6月17日の夜空を照らす満月が話題だ。理由はこの満月の持つ特別な呼び名にある。それは「ストロベリームーン」……なかなかにキュートで色々と映えそう。

そんな「ストロベリームーン」だが、由来は例によってネイティブアメリカン。しかし詳しく調べてみると衝撃の事実や、「むしろこっちの方が強くね?」と思える別称などが判明したぞ!

・衝撃的すぎる見た目

ストロベリームーンについてもっとも驚くべき点は、やはりその外見だろう。ストロベリームーンはなんと……


黄色い。


もう一度言うぞ? ストロベリームーンは、黄色い。ノーマル・イエロー・ムーン。イチゴっぽく見えるという期待はここに崩れ去った。

まるまるとしたイチゴが夜空に昇る……と思わせる名前だが、全くそんなことにはならない。遠近法的な感じでストロベリームーンを食べようとしている的な写真でSNS映えゲット……を狙っても普通の満月を食べようとしている人の写真しか撮れないので気をつけて欲しい。

・なぜストロベリームーンなのか

ではなぜストロベリームーンなのか……? 200年以上にわたり天気予報を行ってきた「The Old Farmer’s Almanac」によると、ストロベリームーンと名づけたのは、ネイティブアメリカンたち。彼らにとってストロベリームーンは野イチゴを収穫する目印となっていたようだ。

月がイチゴ化するのではなく、月を見てイチゴの収穫期を知る。さすがは自然と共に生きるネイティブアメリカンたち。イチゴが空に昇る的なファンタジーとはかけ離れまくりで、超現実的&実用的だ。

でも、ストロベリームーンに照らされながら夜中に野イチゴ狩りしてSNS映えゲットはワンチャンあるかもしれない。ちょっとサイコパス感あるからインスタやFacebookよりTwitter向きかも。

ちなみに、「The Old Farmer’s Almanac」は他にもいくつか6月の満月の別称について言及しており、それについてちょっと面白いストーリーがあったので紹介しよう。まずは別称だが……

・すでに有名すぎた別称

Honey Moon(蜂蜜ムーン)、Mead Moon(蜂蜜酒ムーン)、Full Rose Moon(満開の薔薇ムーン)だ。これらはネイティブアメリカンではなく、ヨーロッパ方面の由来らしい。イチゴアンチな方はこちらをどうぞ。

これら別称のなかでHoney Moonについて興味深い話がある。上ではあえて蜂蜜ムーンなどと書いたが……Honey Moonをそのままカタカナで読むとハネムーン。結婚の当月とか、新婚旅行を意味する言葉。

そして6月といえば結婚、ジューンブライド。とにかく6月に結婚したら幸せになるとかそういうヤツだが、結婚的な意味でのハネムーンはこの6月の満月の呼び名であるHoney Moonからきているのかも……という説もあるようだ。

・時刻と天気は

国立天文台によると東京都での月の出は18時53分23時56分ごろに南中するとのこと。こちらはお住まいのエリアによって違いが出るので、気になる方は天文台のHPで確認してみて欲しい。

最後に気になる天気をチェックしてみよう。気象庁によると、北海道と東北地方を除けば全国的に晴れるエリアが多い。雨となっている北海道でも、夜には晴れるそうだ。たとえストロベリームーンでも、雨の地域の方は夜中に野イチゴ狩りをするのは控えた方がいいだろう。

参照元:国立天文台気象庁The Old Farmer’s Almanac
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.