やられちまったぜ……何にって、転売屋に。普段から転売屋に対してアンチな姿勢の筆者。ネット通販ではそれなりに公式か否かをチェックしてから購入しているのだが……今回はワケあって油断しきっていた。

そしてあろうことか、公式による実売価格のおよそ倍の値段で購入するという醜態を演じてしまったのだ。しかし、今回の件で「こういうパターンもあるのか」と学ぶことができたのでシェアしようと思う。

・Amazon’s Choice

まずは簡単にネモフィラカレーについて。わりと有名なのでご存知の方もいると思うが、こちら茨城県ひたちなか市にある「国営ひたち海浜公園」内の「プレジャーガーデン」という遊園地内で食べることのできる青いカレーである。

同公園は毎年春ごろに、一面がネモフィラの花で青く染まることでよく知られている。皆さんもきっと観光ガイド雑誌やTVなどで、なにやら広大な斜面が青い花で覆われている光景を見たことがあると思う。あれはだいたい「国営ひたち海浜公園」だ。

そしてネモフィラカレーは、名物のネモフィラにあやかり、インパクト重視で生み出されたと思われる青いカレー。青すぎてマズそうな見た目がウケて、SNSでバズったりしている。

そんなネモフィラカレーなのだが、先日なんとなくAmazonで食料品を漁っていたところ偶然レトルトの通販を発見。


あれ? これ通販されてたの? 店舗名を見ると…… 


常陸サンライズパーク


ググッてみると、これは先述の「プレジャーガーデン」を運営する会社。そして、なによりこのネモフィラカレーは


Amazon’s Choice


なんとなくAmazon’s Choiceになっている商品はイイモノという認識があるのは筆者だけではないだろう。でも冷静に考えれば、根拠や基準は不明。たとえAmazon’s Choiceでも油断してはいけないのだ……と今だからわかるが、この時の筆者は未熟だった。

完全にAmazon’s Choiceに安心しきって、これ以上のチェックをしなかったのである。店舗名が公式だし、Amazon’s Choiceだし? イケるっしょ? ポチッとな。


・通販は行っておりません

ご丁寧にもプライム対象だったため、翌日には届いたネモフィラカレー。しかし、なんだろう。何が引っかかったのか自分でもわからないのだが、とにかく違和感を覚えたので「プレジャーガーデン」に電話してみることに。


筆者「あの、Amazonで売られてるネモフィラカレーなのですが……」

担当者「ウチでは通販は一切やっていませんので」

筆者「えっ、無関係?」

担当者「はい」

筆者「店舗名をサンライズパークさんで売っちゃってるのはじゃあ……ダメですよね」

担当者「そうですね……まあ、転売のものになってるんじゃないかなと思うんですけども」


転売\(^o^)/


HPによると公園内のショップでは、レトルトのネモフィラカレーは550円で販売されているそう。Amazonのほうは筆者購入時において1398円。これは倍の価格で転売する転売ヤーにやられてしまったようだ。

転売という行為自体は違法ではない(2019年6月14日からチケット不正転売禁止法が施行されるので、これに引っかかる場合はNG)ので追求も何も無いのだが、店舗名で公式を語ってまで販売するとはなんという芸の細かさ。

個人的心情で転売屋からは何も買いたくない筆者としては、完全にしてやられた感がある。しかもレビューを見ると……


「国営ひたち海浜公園の売店で売られてるのを転売してるだけなのかな?」


転売の話が出てるぅぅうううう! ということで、今後はたとえ店舗名が公式でも、たとえAmazon’s Choiceでも安心せず、レビューをチェックして、さらなる裏取りをしようと心に誓ったのであった……。

参考リンク:Amazonプレジャーガーデン
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼ネモフィラカレー自体はとても青く……

▼とてもマズそうにしか見えないのだが……味は普通のカレーでした