iPad PROを買った! Apple Pencilも買った!! もちろん目的は絵を描くこと……だけど、どうせだったら、より「紙」に近い感覚で描きたい〜! そこで登場するのが「紙みたいな描き心地の保護フィルム」だ。
が!
似たようなのがたくさん売ってて、どれが良いのかわからない〜!! ……なんて人のために、この記事はある! あくまでも筆者の感覚ではあるが、Amazonで購入した4種類の「紙みたいな描き心地の保護フィルム」を徹底比較してみたので、どうか参考にしてほしい。それでは、いくぞ!
用意したのは4種類の「紙みたいな描き心地の保護フィルム」。Amazonで「iPad Pro ケント紙」とか「iPad Pro 紙」とか、そんなワードで検索してヒットした商品が、以下の4つである。
なお、私の環境は「iPad Pro 12.9inch 2018年モデル」なので、すべてソレ用のサイズを購入した。それぞれ簡単に説明してこう。
Amazonでの購入価格は2405円。ケント紙に近い描き心地を実現しているうえ、ペン先の消耗を抑える性能になっているという。あの有名なエレコムの商品なのだから間違いないとの期待も高まる。日本製。
Amazonでの購入価格は2600円。やたらとAmazonのレビューは高評価で、「Amazon’s Choice」のマークも付いている。シンプルなパッケージには「紙に近い描き心地を実現!」と書かれているが……。
③BELLEMOND「ペン先の消耗を抑える ペーパーライクフィルム」
Amazonでの購入価格は1598円。まるでケント紙のような描き心地で、ペン先摩耗も50%低減しているとのこと。どこかで聞いたことのあるウリ文句だが、なんとこちらも日本製。しかし価格は最も安い。
④MS factory「フィルム ペーパーライク 紙のような描き心地」
もっとみんな独創的な商品名を付けろよ……と思いたくなるが、とにかく「紙のようなサラサラした描き心地」であるという。Amazonでの購入価格は1999円。こちらも「Amazon Choice」のマークが輝いている。
・比較方法は4分割しての同時描き
さて、気になる比較方法であるが、「1枚貼って使って吟味し、それを剥がして次のを貼って……」なんてやってたら、絶対に描き味、忘れてるだろ! そんなんで比較したとか、オレ認めねえ! 同時に比較しないと絶対に描き味なんてわからんだろ!! ……という私の強い想いもあり、
4枚のフィルムをカッターで4分割し、
貼り付けて……
4枚同時に描き味を吟味し比較する……というガチすぎる検証スタイルをとってみた。また、描き味を検証するのは、デジタル漫画歴20年目に突入しつつある、もはやベテランの域に達したプロ漫画家……
マミヤ狂四郎(私)にお願いしてみた。
それぞれのパートで、描き味を確かめるマミヤ氏。
使用アプリは、「Adobe Sketch」に……
セルシスの「CLIP STUDIO」に……
シンプルな「メモ」でも描き味を確認。
そしてマミヤ氏が出した結論は……
……てな感じだった。以下が、それぞれの印象である。
第1位:④MS factory「フィルム ペーパーライク 紙のような描き心地」
もっとも紙に近いと感じたのがコレ。ペンの「ひっかかり」もほどほどで、各アプリのペン先を「鉛筆」にしたときのリアルさはダントツ。価格も高すぎず安すぎず、中間くらいのは1999円。イイ! 改めてポチる。
同率1位:③BELLEMOND「ペン先の消耗を抑える ペーパーライクフィルム」
最後まで迷ったのがコレ。④と同じく、かなり紙に近い。最初は「もっちり」とした印象も受けたが、そういう紙もあるよな〜的な印象だ。価格も1598円と安いので、紙フィルム入門用にはもってこい。
第3位:①エレコム「紙のような描き心地 ペーパーライクフィルム」
上記2つと比べると、柔らかく、かつ、ツルツルしている印象を受けた。どのアプリを使っても、第一印象は「柔らかい」だった。これがケント紙に近いと言われたらそうなのかもしれないが……ウーム、私はパスだ。
第4位:②PCフィルター専門工房「ペーパーライク保護フィルム」
申し訳ないが、絶対に買わないのがコレだ。私との相性が悪いのか、まったくもって紙という感じがしない。これはプラスチックだ。さらに、なぜか「かすれる(書けなくなる)」ときが多々あった。喝。
──てな感じで、マミヤ氏のオススメは④と③。しかしこれはあくまでも漫画家マミヤ氏が感じた印象なので、使う人によっては全然違う感想になるかもしれない。いろいろ使って、自分にマッチした商品を見つけてほしい。