出会いを求める男性にとって、お馴染みになりつつある相席系ラウンジ。女性は無料で飲み食いできる店舗が多いため、出会いを求めている男性からしたら、タダ飯が目的の女性しかいなんじゃないか? なんていう不安もあるだろう。
そこで、独身で婚活中ということもあって、相席系ラウンジに何度も通っている私(hirazi)が突撃取材。女性達に「何が目的で来ているんですか?」と核心をつく質問をしてきたので、その様子をお届けしたいと思う。
・都内の相席系ラウンジへ突撃
なお、今回の記事ではシステムなどの説明を省かせていただく。詳細が気になる方は以前の記事「オッサン3人が相席ラウンジで爆死した話」を読んでいただけたら幸いだ。それでは本題へいこう。ちなみに突撃したのは4組。数が多くないのは私の薄い財布に免じてご容赦いただきたい。
その日は火曜日の21時過ぎ。取材と婚活をかねて、友人と2人で都内にある某相席系ラウンジへ。平日であったため待ち時間も全くなく、すぐに相席となった。週末だとディズニーランドのアトラクション並みに待つ店舗もあるので、前もって確認しておくことをオススメする。
・1組目の相席
店員さんに連れられて女性の待つテーブルへ行くと、そこにはお姉系の服装に身を包んだ2人組が待ち構えていた。あくまで私の推測だが、年齢は2人とも30代半ばであろう。業務的な乾杯も終わったところで、さっそく質問をしてみることに。
筆者「今日はどんな目的で来ているんですか?」
女性「彼氏いなくて寂しいから、いい人が見つかればなぁ~って!」
うおぉぉぉぉぉぉーーー! いきなり彼女ゲットかぁぁぁぁ!? とテンションぶち上がりである。取材ということも忘れ、私は矢継ぎ早に質問を投げかけていた。
筆者「俺も俺も!! で、どこら辺に住んでるんですか?」
女性「新潟から来てて、終電で帰るよ~」
……ああ、はいはい。こういうパターンね。彼氏探してないじゃん。
詳しく説明しよう。私の経験上での話だが、必ずしも女性は住んでいる場所を言ってくれない。初対面の男に言いたくない気持ちも理解できるが、なんとなく「絶妙に遠い場所」を伝えるケースがある……ような気がする。
そしてエクストリーム帰宅の場合、大抵は時間潰しのタダ飯である。もしかしたらそういった回避術が女性の間で出回っているのだろうかと思いつつ、1組目はタダ飯目的と言っていい結果に。連絡先は交換したものの、もう会うことはないだろう。
・2組目の相席
1組目が退席したのち、間髪いれず2組目と相席に。年齢は20代半ばくらいであろう2人で、AKBとかそっち系のアイドルグループに居そうな雰囲気。可愛い、控えめに言っても可愛い。
いやいや、ちょっと待て……こんなに可愛い子ならタダ飯目的に決まっている。
そう思いつつも、質問を投げかけてみた。
筆者「どんな目的で来てるんですか?」
女性「最近、彼氏と別れちゃって、良い出会いがあればなって」
おおっ……意表を突かれて、少し時が止まったぞ。どうやら、1カ月ほど前に彼氏と別れたため、職場の同僚を誘って来店したようだ。話を聞く限りでは信憑性もあり、なんだか切実だった。2組目はナイス相席である。
会話も弾んでお酒を飲んでいたのだが、楽しい時間はあっという間に過ぎるもの。30分ほど相席したところで、「明日も仕事だから」と2人は帰っていった。1組目と同様、こちらも連絡先を交換した。
まぁ、即ブロックされて「天国から地獄」のパターンもあるのだが、2組目は話の内容も含めてタダ飯というよりは出会いを求めていたと言っていいだろう。この調子で3組目にも突撃していこう。
・3組目の相席
続いて相席になったのは30代後半くらいの3人だ。コンサバ(お姉さん)系のファッションで、バリバリのビジネスウーマンという表現がしっくり来るだろう。失礼と思いながらも、いきなりお店に来た理由を聞いてみた。
筆者「おねぇさん達、どんな目的で来ているんですか?」
女性「お店の存在は知ってたんですけど来たことがなくて、どんな感じなのかなって職場のみんなで初めて来ました」
初めて来た……か。はっきり言って、私は嘘だと思っている。このキーワードは男女問わず、相席系ラウンジのあるあるワードだろう。「オーディションには母親が応募した」的な建前なのだ。
で、この3人は婚活的にどうだったのよ? というところも気になると思うが、悲しい結末に終わったことだけ報告しておきたい。人数が合わなかったからなのか、女性から私たちへのクレームが入ったからなのかは分からないが、強制的に席替えをさせられて相席終了となったのだ。
今回の女性がそうだったのかはさておき、一部の相席系ラウンジでは、店員さんにこっそりお願いすることで席替えをしてもらえる。このシステムは男性も利用できることが多いため、もしタダ飯目的の女性だと思った場合には活用してみるのもアリだろう。
・4組目の相席
さて、もうすぐ24時になろうという時間帯である。最後に相席になった女性は、大学生か? というくらい初々しい感じで、外見や声のボリュームなど、すべてにおいて控えめな雰囲気の2人組。終電まで時間もなかったので、いきなりタダ飯を盛り込むゲスい質問をしてみた。
筆者「何が目的で来てるの? もしかしたらタダ飯かな?」
女性「う~ん。食べたり飲んだりするのと、彼氏探し半々くらいですかね(笑)」
なんだか歯切れが悪いので、さらにお金を匂わせる質問をしてみた。
筆者「もう終電前だけど、何時まで飲むの? まぁここならお金の心配をしなくてもいいだろうけど」
女性「今日は朝まで飲みますよ(笑)」
やっぱりタダ飯だ。そしてタダ酒である。きっと朝まで粘るつもりだろう。悲しいかな、目的が分かっていても、下心が出てしまうのが男の性(さが)だ。場所を変えようって誘ったらもしかして……。
なんて思ったものの、すでに筆者の財布はスッカラカンだ。朝まで付き合う余裕などないのである。勿体ない気持ちも残しつつ、2人に別れを告げて相席系ラウンジを後にした。
ちなみに私は、相席系ラウンジで飲んでいて終電を逃してしまうことも良くあるが、その時間帯にいる女性の9割以上は、始発までの時間潰しで、タダ飯、タダ酒が目的ばかり……のような気がする。あくまで私の個人的な所感だ。
・4組と相席してみて
本音と建前が介在してくる出会いの場において、正確な情報を得ることは難しいだろうが、まとめてみるとこのような結果になった。
1組目 タダ飯
2組目 彼氏探し
3組目 無慈悲な相席終了で判断不可
4組目 タダ飯
今回、半分がタダ飯、タダ酒だったように、それを目的としている女性が多いのは事実だと思う。しかし、これまた経験上だが、本気で出会いを求めている女性も少なくはないように感じる。だからこそ私は通っているのだ。
どんな女性と相席になるか分からない相席系ラウンジ。タダ飯目的で来ている女性にも振り向いて貰えるくらい魅力的な男になれたら、きっと婚活もうまくいくのではないだろうか。なんて思いふける夜であった……。
Report:hirazi(ひらじ)
Photo:RocketNews24.