数ある丼チェーンの中でも圧倒的なボリュームとパンチ力を誇る「伝説のすた丼屋」。突然だが、もしもあの肉の権化・すた丼屋が焼肉屋を始めたとしらどうする? 気にならないだろうか? ……出すんです! すた丼屋が焼肉屋を出しちゃうんです!! しかも明日。明日ッ!? 早えーよ!

2019年5月24日、東京・国分寺にオープンする「焼肉 まる秀」は、すた丼屋初となる焼肉業態の新店舗だ。すた丼ファンとしては気になりすぎて食事も喉を通らない可能性がなくもないが、実はオープン前のメディア向け試食会に私(あひるねこ)も参加してきたぞ! 見よ、これがすた丼屋の本気だ……!!

・国分寺に明日オープン

国分寺と言っても、JR国分寺駅からは車じゃないと行けなそうな場所にできた「焼肉 まる秀」。一番の最寄駅は、おそらく西武国分寺線の鷹の台駅だろう。地元の人以外は少々不便と思われる立地もまた、すた丼屋らしいっちゃすた丼屋らしい。

・酒が安い

だがしかし、その実力は紛れもなく本物だ。まずコスパに関して言うと、サイドメニューやアルコール類がすべて税抜298円に設定されているのは相当熱い。特に生ビールがこの値段なのは驚いたぞ。だって、安い焼肉チェーンでも普通500円くらいするじゃないですか。最高かよ……。

が、実はこの「まる秀」、そういった激安系の焼肉店ではない。どちらかと言うと質重視のお店で、最大の目玉は4等級以上の鹿児島県産黒毛和牛「薩摩牛」だ。中でもたったの4%しか生まれてこないというプレミアムな牛肉が、税抜1290円で食べられるというのでさっそくお願いしてみた。

・希少肉を食らう

ヤベぇ……サシが入りまくったこの『極上カイノミ』、もうルックスが反則すぎる。厚めに切られてはいるが、これは火を通しすぎず、ややレア気味でいただくのがジャスティスだろう。さあ焼け、肉1枚1枚に集中しろ……。

サッと焼いたら「世界一ご飯に合う」と書かれた謎のタレにつけて食らう。一気に食らう。容赦なく食らう。すると、うっ……こ、これは……!


ウマい……!!

焼いている時点で分かってはいたが、さすが希少肉の希少部位。でらウメェでござんす。肉柔らかで脂の後味までウマい。これが “4%の奇跡” の実力なのか。ちなみにもっとも高い価格帯である1290円の肉は、わさびと塩で食べるのがオススメと聞いて試してみたところ、やはり……。


でらウメェでござんす。


・これだけで十分戦える

さて、一番高い価格の肉を味わっておいてなんだが、個人的にもっとも衝撃を受けたのは実は税抜794円の肉だった。まさか黒毛和牛のザブトンがこの値段で食べられるとは……。ありがたき幸せ。

・もう一人の主役

今度はこの肉を、ご飯と一緒に食べてみようと思う。嬉しいことに「まる秀」のご飯は、小盛・並盛・大盛・大盛盛のすべてのサイズが一律で税抜298円で提供されているのだ! ならばと張り切って大盛盛を注文してみたところ、大方の予想通り『日本昔ばなし』的なエグイやつが来たぞ。

いや普通にデケぇわ。しかし相手にとって不足なし。さっそくザブトンを焼いてライスにドーーーーーンとしてみた。するとその結果、大盛盛……たぶんイケる! という根拠のない自信が沸き上がってきたのは偶然ではないだろう。ウマしウマし、肉もご飯もタレも最高にウマいぜ!!

・肉には米だ

大人になった今、焼肉に行くとお酒ばかり頼んでご飯を食べていなかったように思う。ああ、どうやら私は忘れていたようだ。焼肉とご飯の殺人的なまでの相性の良さを。肉を放り込んだ直後、白飯をガツガツとかっこむあの貪欲さを……。よーし、こうなったら!


ザブトン・上カルビ・ハラミを一気に焼いて……


全部ご飯にドーーーーーン! だ。

ヒャッハァァァァアアア! 箸が止まらねーーーーッ!! 肉と米が奏でるわんぱく極まりないハーモニーを存分に噛みしめつつ、私はこの時、やはり「まる秀」は多くの激安焼肉チェーンとは毛色が違うと改めて感じていた。そう、彼らはもっと、ヤバイことをしでかそうとしている。

・売っていくスタイル

肉質にとことんこだわりながらも、安さを大いにアピールしまくるその姿。これはあくまで個人的な印象に過ぎないが、完全に「叙々苑」にケンカを売っているとしか思えない。お前ら雰囲気でけっこうごまかしてんだろ、ぶっちゃけもっと値段下げられんだろ、と言わんばかりではないか(言ってはいない)。

相手が強大すぎて震えるが、それがただのビッグマウスではないと思えるのが「まる秀」のスゴイところ。コスパ、味ともに文句なし。なんなら すた丼屋よりも好きという禁断の言葉がついつい出そうになってしまった。立地的に気軽に行きづらいのが難点だが、いつか自宅の近くにもできてほしい、マジで。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 焼肉 まる秀 国分寺店
住所 東京都国分寺市北町2-1-1
時間 11:30~15:00(平日、ランチメニューのみの販売)、17:00~22:00、11:30~22:00(土日祝)

Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼極上リブカブリ(税抜1290円)

▼極上カイノミ(税抜1290円)

▼ザブトン(税抜794円)

▼上カルビ(税抜794円)

▼肉はハーフサイズにもできる。ハラミ(ハーフ・税抜298円)

▼ぷりぷりホルモン(ハーフ・税抜298円)

▼ごはん・大盛盛(税抜298円)

▼最高かよ。

▼「世界一ご飯に合うタレ」には、うなぎのエキスや水あめが隠し味に使われているらしい。

▼まる秀キムチスープ(税抜298円)。デカくてウマかった。

▼5月24日~5月26日まで、出た目によって割引になるキャンペーンをやってるってよ。

日本、〒185-0001 東京都国分寺市北町2丁目1−1