ドレッシングでお馴染みの「ピエトロ」は、福岡県に本社を置く食品メーカー。飲食店の事業も展開しており、パスタを提供するお店を西日本を中心に展開している。同社は、これまでのドレッシング・パスタソースの製造で培ったノウハウを生かして、新しく軸になる分野の開拓を始めた。

それはスープである。東京・有楽町の東京交通会館に2019年4月末に、スープ専門店「PIETRO A DAY(ピエトロ ア デイ)」をオープンした。お店を訪ねてパンにスープを流し込んだブレッドボウルを食べてみると、これがめちゃウマ! 美味しくなおかつインスタ映えする女子ウケ必至の一品だった。

・ドレッシングのピエトロ

ここのお店は以前、ピエトロドレッシング有楽町店として、野菜の食べ放題・ドレッシングかけ放題のサービスを831(やさい)円で提供していた。4月25日にスープ専門店としてリニューアルオープンしたのである。


野菜の食べ放題を利用できなくなってガッカリしている人もいるかもしれない。だが安心して欲しい。スープ専門店とはいえ、最近の健康食志向に配慮したお店となっている。店内では18種のレトルトスープの販売を行っており、そのうち2種ばヴィーガンスープだ。イートインコーナーではブレッドボウル(864円)と、スープ3種 + パンで作ったブレッドスプーンが2本付く、スープ飲み比べ3種セット(950円)を提供している。


・ブレッドボウル

実際にブレッドボウルを注文してみると、食べ放題ほどではないが、結構食べ応えのあるサイズのパンが出て来た。中にはスープが入っており、パンのフタにはチーズがトロけている。見た目からしてウマそうやん!


スタッフは提供時に、「器が熱くなってますので、ご注意ください」と一言。たしかにアツアツの状態で運ばれてきた。見た目に興奮して、うかつに皿に触らないように気を付けよう。


すでに季節は初夏に近い。これが木枯らしの吹きはじめる秋口なら最高だった。きっと、一口食べれば心の底まで温まったことだろう。なぜ4月にオープンしたのか……。


とはいえ、実物を目の前にすると、食欲をそそられる。インスタに投稿したら、結構「いいね!」が付きそうな雰囲気であることは間違いない。


・1日の元気

フタを開けると中にはたっぷりとスープ。パンの底にもチーズが敷かれており、食べ進めるとスープとチーズが混ざり合ってウマさ倍増。いい意味のだまし討ちにあった気分だ。



スープそのものは、タマネギの深い旨味と甘さがきいており、これ1食で1日の元気がもらえる気がする。


まさにピエトロ ア デイ。ちょっとだけ気になったのは、料理の性質上、提供に多少時間がかかること。混み合っている時間は、10分程度かかるので、時間がある時にゆっくりと利用したいお店である。はたして、ピエトロはスープ事業でドレッシング並みのブランドを確立できるのだろうか。今後に期待したい。

・今回訪問した店舗の情報

店名 ピエトロ ア デイ 有楽町店
住所 東京都千代田区有楽町2-10-1東京交通会館2F
営業時間 11:00〜19:00
定休日 不定休(東京交通会館に準ずる)

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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