ドリームズカムトゥルー……夢は叶う。なんと素敵な言葉ではないか。のっけから変なギアが入ってしまって申し訳ないが、だって仕方ない。札束風呂だ。庶民にとっては夢のまた夢、金持ちのみに許される札束風呂が、ついにお手軽に実現可能になったのだ。

広告のイメージ画像でよくあるアレ──札束の詰まった豪勢な風呂に人が漬かっている写真を見たことがある方は多いだろう。一度はやってみたいと思った方もいるはずだ。今回、そんな札束風呂を体験できるゲームが開発されたのである。

・ロマンあふれるテーマ

ご紹介するゲームの名前は「Money Bath VR / 札束風呂VR」。PCゲーム販売サイトのSteamにて、4月3日より配信が開始されている。

内容はまさしく名前の通り。札束風呂に入って富豪の体験を楽しもうというもの。テーマが至極明快なだけに心をギュッとつかまれる。冒険がしたいならRPGやアドベンチャーゲーム、札束風呂に入りたいなら「札束風呂VR」だ。

特筆すべきは、やはりVRゲームであるという点。バーチャル空間で主観視点のプレイに没入できるため、まるで本当に札束風呂に入っているかのような体験が可能となっている。

届きそうにない夢でも、技術があれば叶う。そう考えるとワクワクしてこないだろうか。


・お楽しみ要素満載

そしてこのゲーム、札束風呂に入ってハイ終わりというわけではない。いや、それだけでも十分すごいのだが、札束風呂には欠かせない「富豪がはべらせる美女」も抜かりなく登場する。自分自身が富豪となり、彼女たちとたわむれることができてしまうのだ。

ゲームを盛り上げる要素はまだまだある。美女に加えてペットの犬や猫も登場するし、シャワーの栓をひねれば札束が降り注いでくるし、何なら自分の手から大量の札束を発射することだって可能だ。もう何でもアリ。夢の向こう側まで振り切ってしまっている。

他にもさまざまなお楽しみ要素があるというから、バーチャル富豪生活は底が知れない。


・親しみやすいゲーム性

製作者であるカン(kan.kikuchi)氏は、自身のブログで開発経緯についてこう語っている。


がっつりゲームを作るというよりも、いっそゲーム性(目標や競技性)を捨てて、ネタ系を短時間で作ろうとしたので、こういう形になりました。


奥深い遊びではなく、ひとときの濃密な悪ふざけを。複雑なゲーム性の作品が多い昨今、こうした単純で手軽なゲームスタイルは、どこか懐かしく親しみやすさを覚える。


・圧倒的なコストパフォーマンス

気になるお値段だが、580円と超低価格。ただし「HTC Vive」か「Oculus Rift」、いずれかのVR機器が必要な点には注意だ。

とはいえ、億単位の費用がかかるであろう札束風呂に比べれば、その点「札束風呂VR」は文字通りケタ違いにリーズナブル。これが技術のなせる業である。

人々をひきつけるロマンと製作者の遊び心がギュウギュウに詰まった、それでいてお手軽な「札束風呂VR」。より詳しい情報はSteamやTwitter、ならびにブログで見られるので、ぜひそちらもチェックして、そしてゲームをプレイしよう。これでアナタもモテモテのウハウハだ。

参照元:Steam「Money Bath VR / 札束風呂VR」、Twitter @Kan_Kikuchi、ブログ「kanのメモ帳
執筆:西本大紀

▼製作者であるカン氏のTwitterはこちら
https://twitter.com/Kan_Kikuchi/status/1113373395733733376