キレるキレるといいながらも、人間はそう簡単にはキレない。「キレた」と言ってもイラっとした程度……実際のところはそんなものではなかろうか? だがしかし、この件に関して私、P.K.サンジュンは盛大にブチギレている──。

何のことかというと、最近復活した丸亀製麺の「あさりうどん」についてだ。個人的に丸亀史上最高傑作と確信しているあさりうどんの復活は嬉しいのだが、なぜか『あさりバターうどん』が姿を消してしまったのである。……なんでやぁぁぁあああ! どういうことなんじゃぁぁああああ!!

・あさりうどんは復活したが

丸亀製麺が誇る数あるメニューの中でも春先限定で販売されるのが、最高傑作として名高い「あさりうどん」である。今年も2019年3月12日からめでたく復活を果たしており、私は社内で「週3あさりうどん宣言」をするほど歓喜していた。

あさりうどんの美味しさについては今さら語る必要もないだろう。あさりから染み出すエキスは細胞にまで染み渡るウマさで、普段は飲まない汁まで全て飲み干してしまう。どんなに厳しく採点しても100点満点のクオリティである。


ただし──。


あさりうどんが100点満点ならば、あさりバターうどんは120点のウマさであった。それもそのハズ、あさりとバターの相性の良さはあらゆる食材の中でも群を抜いていて、個人的には「山椒とパクチー」「チーズとはちみつ」と同レベルだと考えている。とにかくお互いの良さを引き出しまくる組み合わせなのだ。

・バターをのせるだけなのに

そんな『あさりバターうどん』が今年から姿を消した……。あさりうどんにバターをのっければ『あさりバターうどん』の完成である。こんなことを言うのもいやらしいが、丸亀製麺的にも大した手間だとは思えない。バターを1つ盛り付けるだけなのに、なぜ丸亀で1番美味しいメニューを捨ててしまったのか? 本気で解せない。

というわけで、丸亀製麺の広報部に問い合わせ、ことの真相を尋ねてみることにした。


──あさりうどんについてお聞きしたいのですが、よろしいでしょうか?

「はい、どうぞ」

──あさりうどんの復活は本当に嬉しいのですが、今年からあさりバターうどんが無くなってますよね? 一体どういうつもりなんでしょうか?

「ああ、そうですね……」

──バターをのせるだけなのに、本当に納得がいきません。

「うーん、ちょっとお調べしますので少々お待ちください」

──はい!

「お待たせしました。結論から言うと、シンプルなあさりうどんの方がお客様からのご支持が多かったようです。そのため今年からあさりうどんのみで販売させていただいております」

──つまり、あさりバターうどんが売れなかったということですか?

「ハハハ。その辺りは……」

──売れなかったということですか?

「うーん、あさりうどんの方がお客様からのご支持が多かったということですね」


……以上である。ハッキリとは言わなかったが、やはり『あさりバターうどん』は売れなかったのだろう。50円プラスするだけで極上が味わえたというのに、なんともったいない……! もう2度とあさりバターうどんが味わえないかと思うと、胸が張り裂けそうな思いだ。

というわけで、あさりバターうどんは非常にシンプルな理由でメニューから消滅していた。ただ、あさりバターうどんは本当にウマいんだ……! だから丸亀製麺様ァァァアアアア!! なんとか来年は復活をお願いします! もしくはバターだけ持ち込みOKにしてくだされ!!

参考リンク:丸亀製麺
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼まだ「あさりうどん」すら食べたことがないという人は、こちらの記事を読むべし!