みんな大好き丸亀製麺。もちろん私(あひるねこ)も大好きなのだが、頼むものって大体決まっちゃってるんだよね。私の場合いつも「ぶっかけの並」で、あまり開拓はしないタイプ。そのため、周囲で人気の『あさりうどん』を食べたことも実はなかったのだ。

それは再び販売が始まった2019年3月12日以降も同じことだった。しかし、そんな私に怒りを覚えたのが当編集部の記者・サンジュンである。『あさりうどん』を食べたことがないなんて、一体何のつもりなのか? そう言いながら烈火の如くキレまくるサンジュン。マジかよ、そんなにウマいの……?

・丸亀最強?

季節メニューとして毎年販売されている『あさりうどん』。サンジュンはこの商品について以前から「丸亀史上、最高傑作」と公言しており、期間中は週3で店に通うことも辞さない構えだという。その姿は、“あさり信者” というワードを私に連想させた。

・キレる男

ある日のこと。サンジュンと雑談をしていると、丸亀製麺の『あさりうどん』の話題になった。そこで私が一度も食べたことがないという旨の発言をすると、彼の表情は一転。みるみるうちに鬼のような形相へと変化し、私に向かってこう怒鳴ってきたのだ。

「バッキャロぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお! 丸亀の『あさりうどん』を食べたことがないなんて、お前はオレの背中から何を学んできたんだ!? そんなマヌケなダボハゼ野郎に、丸亀に行く資格なんてないわよ! もう信じらんな~い!! アンタのこの数年間の人生、全部まぼろし~~~~~~~!

怒りのあまり、途中からなぜかIKKO口調になるサンジュン。普段は明るいこの男が、ここまでキレるとは尋常ではない。そこで、人生初の『あさりうどん』を体験すべく、私は最寄りの丸亀製麺へと走った。

・初対面

サンジュンによれば『あさりバターうどん』の方がさらにウマいらしいのだが、残念ながら今年はやっていないとのこと。仕方なく『あさりうどん』の並を注文した(税込590円)。席で待っていると、おお、これが……。


丸亀最強と呼ばれるうどんか……!

・あさりが超多い

まずはその圧倒的なあさりの物量に驚く。20個以上は余裕でありそうな あさりの大群が丼を埋め尽くすように盛られており、もはやうどんが見えない。それどころか、ネギを入れる隙間すら見当たらないではないか。こりゃスゴイ。

・出汁が絶品

さっそくサンジュンが絶賛していたスープを飲んでみると……うわ! これウマッ!! あさりの旨みが溶け込んだ出汁は、サラリとしながらも力強くたしかに絶品だ。まだ一口目だが、この時点で最後の一滴まで飲み干すだろうことを確信した。なんならタンブラーに入れて持ち歩きたいレベルである。

あさりの身もプリプリしており、よくある おまけ感覚ではなくしっかりウマい。箸でつまんでは口に放り、つまんでは放る。この単純作業よ、どうか永遠に……と、願わずにはいられない。

・納得のウマさ

なるほど、今ならサンジュンがブチギレた意味が分かる気がする。丸亀に来てこれを食べないのはたしかに損だ。個人的には『鴨ねぎうどん』が丸亀の最高峰だったが、今日からは『あさりうどん』とのツートップにフォーメーションを変える必要があるだろう。週3? 全然ありだね。

・言葉はいらない

編集部に戻った私に、サンジュンは何も言葉を発さなかった。しかしその眼差しは、息子の成長を喜ぶ父親のような慈愛に満ちている。これでお前も一人前だな──。言葉ではない何かが、表情から直接伝わってくるかのようだ。そこにはもう、IKKOの姿はなかった。

『あさりうどん』は4月22日までの期間限定である(店舗ごとに異なる場合あり)。もうこれ以上の説明は不要だろう。後悔はさせない。一度食べてみてほしい。

参考リンク:丸亀製麵
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼たしかに丸亀最強かも。

▼飲み干しました。