松屋といえば、牛丼チェーンだ。それにもかかわらず、牛めしよりも他のメニューの方が人気だったりする。たとえば、当編集部のGO羽鳥は「ごろごろ煮込みチキンカレー」をこよなく愛しており、半ば中毒と化している。そのほか、主力の牛めしよりも鍋定食やハンバーグなど、メニューのバリエーションも豊富で、もはや牛丼チェーンの枠を超えていると言って良い。
さて、そんな松屋の伝説メニューといえば、「豚めし」である。高い人気を誇りながら、気が付けば終売して、復活の兆しがない。はずなのだが……。なんと、東京・池袋のサンシャイン通り店には、豚めし専用フロアが存在したのである!
・1階牛めし、2階は?
ある日のこと、サンシャイン通り店の前を歩いていると、松屋の看板が目に留まった。どこにでもある松屋かと思ったら、看板に書いてあることが、何か引っかかった。なんだ?
1階限定、牛めし。わかる……。
2階限定、豚めし…………。
え? 豚めし食えるの!! っていうか、2階だけ? 豚めし専用フロアかよッ!?
・豚推し!
という訳で、ここの店舗の2階は豚めしフロアらしい。ちなみに1階の店舗は24時間営業で、2階の店舗は11時~22時まで。なぜフロアでメニューを分けたのか、営業時間も異なるのかは不明だ。豚めしはセレブの食べ物だからだろうか……。
2階に上がると、そこは特別な空間!
……という訳ではなく、通常の松屋と特に変わるところはない。
券売機を見ると、通常の店舗では「牛めし類」とあるところが「豚めし類」となっている。そのほかに、オススメメニューが豚肩ロースの生姜焼き定食・豚肩ロースの焼肉定食・豚汁だ。さすが豚めしフロア! 豚肉の推し方、ハンパないって!!
豚めし類には、豚めし・ネギたっぷりネギたま豚めし・おろしポン酢豚めしの3種。「牛」の文字は1つも見当たらない。ここは牛の来る場所じゃねえんだよッ!!
・数年ぶりの豚めしの味は?
通常の豚めしにしようと思ったが、3種のなかでもっとも値段の高い、ネギたっぷりネギたま豚めしの並盛(430円)を注文した。
おお、久しぶりに見るその姿。最後に見たのはいつのことだったか、思い出せないほど遠い過去のことだ。見た目は忘れたけど、食べればその味を思い出すはず。
さて、遠い記憶をたどりながら、数年ぶりに口にする豚めし
豚めしよ、またお前と出会えて嬉しいよ
きっと、全然変わってないんだろうな。食えばわかるか
では、早速頂きます
…………あれ? お前そんなヤツだったっけ?
っていうか、覚えてない。豚めしとの再会よりも、自分の老化の進行の方が上回っていて、豚めしの味の記憶を失っている……。なんてこった! 古い友人と再会したのに、相手が語る思い出話をひとつも思い出せないみたいじゃないか! 「ああ~、あったね~。そんなこと」と口では言いながら、『そんなことあっ!?』と心のなかでビックリしてるみたいじゃないか! やばい、全然豚めしの味を覚えてない。
と、とにかく、久々の豚めしはウマかったぞ。ちなみに豚めしを提供しているお店はここだけでない。最近町田の店舗でも見かけたので、地域の一部店舗で取り扱いを行っているみたいだ。みんなも探して食いに行けよ!
・今回訪問した店舗の情報
店名 松屋 池袋サンシャイン通り店
住所 東京都豊島区東池袋1-29-4 成田ビル1・2F
営業時間 1階24時間、2階11:00~22:00
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼2018年11月にオープンしていた
松屋に豚めし!
池袋サンシャイン通り店の2Fでこっそり販売。
池袋にお寄りの際は是非お立ち寄り下さい!#豚めし#松屋#食券の色がいつも違う pic.twitter.com/oR5ohU86GQ— 【公式】松屋 (@matsuya_foods) November 13, 2018