クリエイティブ──。それは一般的に「創造性」「創造的であること」を指す言葉である。ここ10年ほどはとかくクリエイティブさが求められる時代で、クリエイティブな発想が注目を集め、クリエイティブな作品が評価され、そして企業はクリエイティブな発想を持つ人材を求める。

一方で、クリエイティブな能力は誰もが持ち合わせるものではなく、さらに言えば「それがクリエイティブかどうか?」は個人の価値観に拠るところが大きい。だがしかし、空箱職人『はるきる』さんの作品を見れば、おそらく地球上の誰もが「クリエイティブだ……!」と納得することであろう。

・あまりにもクリエイティブ

Twitterを中心にインターネット上でもたびたび話題になる空箱職人の はるきる(@02ESyRaez4VhR2l)さん。空箱職人とはお菓子の箱などを素材にしたクラフトペーパーのことで、テレビで見た人も多いのではなかろうか?

クラフトペーパーと聞くと「手が器用なだけでしょ?」と思う人もいるかもしれないが、はるきるさんの作品はそれだけではない。卓越したテクニックはむしろオマケで、そのクリエイティブな発想こそが はるきるさんの作品の最大の魅力だ。

・プリングルズの作品

例えば、本人がお気に入りだという「プリングルズ」の空箱を使った作品である。プリングルズといえば箱に描かれたおじさんがシンボルマークになっているが、そのおじさんの顔を生かしつつ立体化するなど誰が思い付くだろう? しかも空箱を使って。

仮に思い付いても、おじさんは太っちょなのでそれっぽい造りになってしまいそうなところを、はるきるさんはあえてスタイリッシュに再現。これまで世界中で何食分のプリングルズの箱が消費されたかはわからないが、空箱をここまでクリエイティブに活用した人はいないハズだ。

さらに はるきるさんがスゴイところは、プリングルズのように人型の作品だけではないところ。例えば森永のクッキー「ムーンライト」の空箱を使用した作品は、月と塔をテーマにした作品を披露している。森永の天使マークまで存分に生かされており、その発想はまさにクリエイティブの一言だ。

・まさに神ワザ

ご本人によると、作品の製作時間は10時間から20時間で、ロゴや文字の使いどころにこだわりがあるという。卓越した技術とクリエイティブな発想が組み合わさり、初めて神ワザレベルの芸術作品が完成するのだ。

今回ご紹介した作品以外にも、はるきるさんのTwitterでは多くの空箱作品が紹介されているから、興味がある人はぜひチェックしてみてはいかがだろうか? アルフォート、リッツ、アーモンドチョコレートあたりもお気に入りだそうだ。

参照元:Twitter@02ESyRaez4VhR2l
Photo:はるきる , used with permission.
執筆:P.K.サンジュン

▼こんなプリングルズ誰が思い付くのか? 思い付いても再現できない。

▼ムーンライト。これはもう森永が買い取るべき。超高値で。

▼リッツ。空箱を7箱使用したという力作。

▼アーモンドチョコ。これもロッテが高値でありがたく買い取れ。

▼アルフォートもヤバい。ブルボンは感謝状を贈るべき。

▼最近話題になった熱さまシート。マフラーがカッコいい。