テクテクテクテクの「デイリーボーナス(ぬりボーナス)」に気をつけろ。
──いきなり結論を言ってしまったが、そうは言っても “蟻地獄” にハマる人はいるに違いない。だから「気をつけろ」なんて、無意味な警告といえばそうなのだろう……。
というか、そもそも『テクテクテクテク』をやったことがない人にとっては一体何のことが分からないはずだ。なので、超人気ゲーム・ポケモンGOを引き合いに出しながら、危険な “蟻地獄” について説明していきたい。
・ポケモンGOとテクテクテクテクの違いについて
『ポケモンGO』と『テクテクテクテク』。どちらも同じく、位置情報を利用したアプリゲームだが、まったく別のゲームなので当然ながら違いはある。じゃあ一体どんな違いがあるのかという点については、以前の記事「テクテクテクテクにハマってポケモンGOから完全に卒業できたって話」で超ざっくりとお伝えした通り。
しかしながら、その記事を執筆した当時の私はまだ “真の違い” について気付いていなかった。具体的に言うと、「ぬりボーナス」がもたらす危険な誘惑に気付いていなかったように思う。
・「ぬりボーナス」とは?
ここで「ぬりボーナス」について基本的な説明をする前に、『テクテクテクテク』をやったことがない人のため、ゲームについて簡単に説明しておきたい。前の記事でも書いたが、テクテクテクテクは地図を塗りつぶすことを目的としたゲームである。
そして、一定の区画を塗りつぶすと報酬がもらえる。これが「ぬりボーナス」だ。
この「ぬりボーナス」、1度もらうと、基本的にその後も毎日もらえる仕組みになっている。具体例を出して説明しよう。
・「ぬりボーナス」はこうして増える
仮に、私が「大手町」エリアを100%塗り、その次の日に「丸の内」と「八重洲」を100%に、さらにその翌日に「日比谷公園」をこれまた100%塗ったとしよう。そして、1つのエリアの100%にする「ぬりボーナス」を1000ポイントとするならば、以下のようになる。
1日目の「ぬりボーナス」は、大手町だけなので1000ポイント。2日目は丸の内と八重洲の2000ポイント……だけではない。前日の1000ポイントも加算されて、2000 + 1000の3000ポイント。3日目は、日比谷公園分(1000ポイント)分に今までの3000ポイントがプラスされて4000ポイント。
これがどういうことかと言うと、ゲームを進めて塗った範囲が増えれば増えるほど、「ぬりボーナス」が雪だるま式に増えていくということ。
ただ、実際には「ぬりボーナス」の他に、その場で貰える報酬があったり、100%にするのが初回かどうかでボーナス額が変わったりするので、厳密に上の通りになるわけではない。
上の例はあくまでも「ぬりボーナス」が増えていく流れを示すために、現実のケースを超絶ザックリさせたものに過ぎない。
また、実際は「ポイント」ではなく、「TTP」というゲーム内のポイント、ゲーム内のお金か経験値の3つのうちのどれかで もらうことになるのだが、ここでは分かりやすくポイントにした。そのあたりの細かいことはゲームを進めれば分かることだから、本記事では割愛したい。
私が言いたいのは、先述の通り「塗った範囲が増えれば増えるほど、ぬりボーナスが日ごとに増えていく」ってことだ。そしてもう2つ……。
・ぬりボーナスを使うと、行ったことがない場所の地図を塗れる(TTPを使用)
・ぬりボーナスは毎日0時(つまり深夜の12時)に支給される
──ということ。この3つが織りなす危険性にピンと来るだろうか? 「分からない」という方のために、『テクテクテクテク』にハマって以降の私の日常を紹介するとこんな感じである。
・就寝時間が後ろ倒しに
深夜の0時に、ポイントが自動的に入ってくる。そのポイントを使って、地図を塗る。塗り終わってから寝る。就寝時間は深夜1時。
翌日の0時、前日よりも多くのポイントが入ってくる。そのポイントを使って地図を塗る。塗り終わってから寝る。就寝時間は深夜1時30分。
さらに翌日の0時、前日よりもさらに多くのボーナスが入ってくる。そのポイントを使って地図を塗る。塗り終わってから寝る。就寝時間は深夜2時……。
──そう、深夜の0時にポイントがドカっと入ってくるものだから、そこから作業が始まるのだ。
最初の方こそ、入ってくるポイントが少ないためにそれほど時間を取られないが、ゲームを進めれば進めるほど大量のポイントが入ってくるようになり、そのぶん塗るのに時間がかかるようになる。それにしたがって、就寝時間が後ろ倒しに……ということである。
「だったら朝とかに塗ればいいじゃん」と思う人もいるだろうが、ゲームにガッツリハマっているときに朝まで待つのはなかなか難しいもの。
そして何より、入ってくるポイント分を使って塗っておかないと雪だるま式にポイントが増えていかないから、「その日のうちにポイントを使い切って塗りたい」という心理が働くのだ。
とはいえ、ポイントが多すぎると塗るのに超時間がかかる。朝はその時間がないから夜にやろう……。
──これが、蟻地獄にハマる流れである。
・ポケモンGOのデイリーボーナスと比べると
そういえば、ポケモンGOにも「7日間連続でポケストップを回すとアイテムが多くもらえる」といったようなボーナスがあった。
だがテクテクテクテクのデイリーボーナス(ぬりボーナス)は、ポケモンGOのそれと比べてゲームへ誘うパワーが段違い。テクテクテクテクの方は悪魔的誘惑と言ってもいいのではないか。かつてポケモンGOにガッツリとハマっていた私は、そう感じる。
だからこそ、もしも私が「テクテクテクテクってどうなの?」と人に聞かれたとしたら、以下のように答えるだろう。
「テクテクテクテクは面白いけど、ハマりすぎに気をつけた方がいいよ。特に “ぬりボーナス” が増えてくるとドハマリしかねないよ〜」
以上、蟻地獄の底からのレポートでした。
参考リンク:テクテクテクテク公式サイト(iOS / Android)
Report:和才雄一郎
ScreenShot:テクテクテクテク(iOS)、ポケモンGO (iOS)
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