客は “神様” ではなく “人間” だ。もちろん、店員だって “人間” だ。そのことを忘れて「お客様は神様だ!」と横暴に振る舞えば、それ相応の報いを受けるだろう。
ひとりの女性も、あるクリスマスに、嫌な客に対して復讐行為にでたそうだ。その体験談が Facebook に投稿されたところ、大きな話題に。3万件以上の「いいね」や「超いいね!」などのリアクションがあつまっている。
・店に「嫌な客」がやって来た!
「みんな、復讐心いっぱいのクリスマスを過ごせますように!」
そんな一文から始まる復讐話を披露したのは、サラ・ベランジェ・デマネフさんだ。一緒に投稿された写真には、素敵な星型のオーナメントがうつっている。サラさんのお気に入りのオーナメントで、彼女にとっては「復讐と腹いせ」の象徴だという。
かつて米アラバマ州にあるチェーン系雑貨店で働いていたサラさんは、このオーナメントを販売していた。
「あれはクリスマスの後のことで、店で扱っているオーナメントが全て75%オフになっていた。この小さな星のオーナメントは、50セント(約50円)だった」
するとそこに、質の良い服を着こなし、最高級のレクサスに乗った女性客がやってきて、「そのオーナメントを4個ちょうだい。でも、1個につき25セントしか払いたくない」と主張し始めたというのだ。サラさんが断っても、女性客はムキになって値下げを求め続ける。しばらく押し問答が続いた末に、客はこう発言した。
「いいわ! 他の店舗で働いている友人から、明日にはオーナメントが90%オフになると聞いた。明日の朝、また戻ってくるわ」
「明日、残っているとは限らない」と説明するサラさんに対して、女性は「星のオーナメントは、ここに12個残ってるじゃない。誰も12個全部買わないわ。私は欲しいものは手に入れる。明日は覚悟してなさい」と言い残し、去っていった。
・“復讐の鬼” と化したサラさん
客の態度に怒ったサラさんは、行動に出た。まず店にあった「星のオーナメント」12個全て購入すると、地域一帯の他の店舗に電話をかけ、同じオーナメントを片っ端から買っていった。念のため、車で30分ほどかかる近隣都市で売られているオーナメントも全ておさえた。
全部で30ドルほどになったというが、サラさんは「人生でも、最も価値のある30ドルだった」と振り返っている。翌朝、開店直後にやってきた女性客に対してサラさんは、「あるひとりの客が買い占めたため、この地域では例のオーナメントは品切れとなった。」と説明。そう言われた女性客の表情は、「とっても見ものだった」そうだ。
その後何年もかけて、サラさんは、オーナメントを友人や家族にひとつづつ贈っていったとのこと。もちろん、最後の1個はサラさんのものだ。彼女は体験談をこう締めくくっている。
「17年経った今でも、当時の復讐を思い出し、笑みを浮かべながら、このオーナメントをクリスマスツリーに飾っている」
さて、あなたは、サラさんの復讐話をどう思うだろうか? Facebook 上では好意的に受け止めている人が多く、「よくやった!」「胸がスッとした」「素晴らしい話だ。メリークリスマス!」など、彼女を讃えるコメントであふれかえっているのだった。
参照元:Facebook、LAD BIBLE(英語)
執筆:小千谷サチ
▼こちらがサラさんの投稿
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