2018年12月16日、北海道札幌市豊平区で大きな爆発事故があった。居酒屋や不動産会社の入る建物が全焼し、42人がけがをする惨事となった。出火原因は、室内で大量のスプレー缶のガス抜きを行ったためと報じられている。
日常、誰にでも起こり得ることなので、正しいスプレー缶のガス抜き方法をいま一度確認して欲しい。
・ガス抜きキャップを使う
一般社団法人日本エアゾール協会のホームページには、スプレー缶のガス抜きに用いる「ガス抜きキャップ」の使用方法をタイプ別にイラストで紹介している。エアゾール製品の多くは、上部にプラスチック製の噴射口がついており、これを取り外す方法などを詳しく説明している。
・シンクでのガス抜きは危険
このページでもっとも強く注意を促しているのは、「キッチンシンクでのガス抜き」についてだ。通常エアゾール製品に含まれる成分は空気よりも重く、シンク内にたまる可能性があるとのこと。そのため、思わぬきっかけで引火する危険があるそうだ。
もしもガスキャップを使用する場合は、中身を完全に使い切ってから火気のない風通しの良い屋外で行うことを推奨している。
・メーカーページを確認
ガス抜きに関してよくわからない場合は、取り扱いメーカーのホームページの「お客様相談室」や「よくある質問」の項目を確認。もしくは、取り扱いメーカーに電話で問い合わせた方がいいだろう。安全に十分配慮して、ガス抜きを行って欲しい。
参照元:一般社団法人日本エアゾール協会、NHKニュース、エステー、小林製薬
執筆:佐藤英典