2013年12月、東京・銀座に1号店がオープンしてから右肩上がりで成長している「いきなり!ステーキ」。立ち食い&ステーキ格安という斬新なスタイルであっという間に人気が出ると、あれよあれよで全国展開も果たした。
一言でいうならステーキヘブン。男子の理想郷とも言えるステーキ店というのは今さら説明するまでもないが、実は冷凍食品界にも進出している。あのガツガツした「いきなり感」は冷凍でどんだけ再現できているの? ってことで、いくつかある商品の中から「ビーフガーリックピラフ」を食べてみた。
・値段は少し高め
ニッスイから販売されているビーフガーリックピラフは、429円(スーパー価格)で購入した。少しばかり強気な値段設定のような気もするが、それもそのはず量が600グラムと特盛だった。一般的な冷凍食品が300グラムくらいなのでかなり多め。数字でイメージできない人は、腹がはち切れそうになるくらいの量だと思ってくれたらいい。
さて、その時点で「いきなりレベル」は30くらい行っているようなものだが、中身をザザザッーと皿に出してみたらやはり量がハンパない。皿を持つ手がプルプル震えるほどで、野郎メシの気配がプンプンする。
・ニンニクが強烈
あまりの量にやっぱり半分ずつ食べようかな……なんて及び腰になりつつも男なら全部いくのが礼儀。600グラムすべてをレンジにズドンし、チンしてみたらレンジの外までニンニクがふわっと香ってきた。こいつは感じる……あのガツッとした「いきなり」を感じるぞ!!
そしてレンジから取り出すと……
ほぅっ……!
ガッツリ系のピラフである。口に入れてみたら、パラパラというよりは “しっとり” 系。全体的にピリッとしていて、ガツガツ食べたくなるような味付けが施されているのがよく分かる。また、ネギやコーンがいいアクセントになっていて、箸休め的な役割も担ってくれている。まぁウマいことはウマいのだが、何かが足りないような気もする。
・完全なる野郎メシ
というのも、肉が少なめなのだ。私が勝手に勘違いしていただけかもだが、「いきなり!ステーキ=肉」と期待しまくっていただけに拍子抜けでもあった。肉が少なめというのは冷凍食品のご愛嬌でもあるし、300グラムあたりで計算すると200円ちょいと値段も安いだけに仕方ないと言えば仕方ないか。
その分、ビーフガーリックピラフは量で「いきなり度」を調整してきたと見ている。ちなみに私は普段から大盛を食べるタイプだが、ギリギリで食べきった。大食漢でない限り、一気に食べるのは控えておいた方がいいかもしれない。
歯磨きかガムをやらないとヤバいかなってあたりは、ちゃんと「いきなり」していたと言っていい。トータルすると「いきなりレベル」は50。うまく再現しているのが伝わってくるが、同時に物足りなさを感じたのも事実だ。とはいえ、完全なる野郎メシなのは間違いない。お腹いっぱい食べたい時には最適だろう。
Report:冷凍食品研究家・レンチン原田
Photo:RocketNews24.
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