韓国で熱狂的な支持を得るアイドルグループ『BTS防弾少年団』。原爆Tシャツが炎上し、テレビ朝日「ミュージックステーション」が出演見送りを発表したことは記憶に新しい。
そんなBTSにユダヤ人権団体が抗議の声明文を発表しているためお伝えしよう。原爆に続きナチス?
・声明文の内容
2018年11月11日、声明文を発表したのはユダヤ人権団体の「サイモン・ウィーゼンタール・センター」だ。発表された声明文は要約すると以下の通り。
・バンドのメンバーがナチス親衛隊のデス・ヘッド・ロゴの帽子をかぶって写真撮影を行った
・ナチスのような旗もステージで使用
・このグループを運営している人々、宣伝している人たちは、過去の記憶をけなすことに対して何も気にもかけていない
・その結果、韓国や世界の若者が偏見と不寛容を「クール」なものだと思うようになり、歴史の教訓が忘れ去られる可能性を高めている
・パフォーマーだけでなく経営陣も謝罪すべき
──「原爆Tシャツ」のことにも触れ、BTSを強烈に非難する内容だ。
・軽んじてはいけない問題
なお、ナチスの帽子をかぶっての写真撮影とは、2014年に発売された韓国の雑誌「CeCi(セッシ)」に掲載されたもので、「ナチスを彷彿とさせる旗」と言われているのは、韓国の歌手ソ・テジさんの25周年ライブに出演した時のもののようである。
原爆Tシャツからの一連の流れの中で、ネット上ではBTSを応援する声も少なくない。熱狂的な人気を誇るグループだけに軽んじてはいけない問題であることも事実だ。
参照元:Simon Wiesenthal Center、CeCi、Youtube
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.