2018年10月31日、東京・渋谷はハロウィンで地獄の様相を呈していた。私(佐藤)はここ数年、続けて渋谷ハロウィンに参加しているのだが、駅前からセンター街(バスケットボールストリート)は、いまだかつて経験したことがないほどの人の数だった。
きっと翌日はそこら中、ゴミであふれ返っているのでは。そう思いながら、11月1日8時にゴミ拾いに行ってみると……。拾えるゴミはほとんどなくなっていた。これほどキレイな渋谷を見たのは初めてかもしれない。
・地獄の人ごみ
ハロウィン当日は、駅を降りた瞬間からギュウギュウのすし詰め状態。スクランブル交差点に出るのもやっとだった。
人の流れに乗って、センター街の中に入ると、さらに人の密度は高くなり、もしも将棋倒しになったら、多くのケガ人が出るのでは? と、一瞬恐怖さえ感じたほどだ。今までにこれほどまで人が集まったことはなかった気がする。
ハロウィン当日とはいえ、平日夜に足の踏み場のないほど人が集まるとは思ってもみなかった。人を避けるために小さな路地に入ると、そこら中にゴミやたばこを捨てる人の姿が数多く見受けられた。これは明日はゴミだらけだろうな、そんなことを思いながら、渋谷ハロウィンを後にした。
・翌朝行ってみると……
翌朝8時に再び渋谷に来てみると、出勤する人たちに紛れて、朝まで楽しんだであろう若者の仮装姿がアチコチに見られる。
酔いつぶれて朝を迎えた青年がいる一方で、手にゴミ袋を持ち、ゴミ拾いをする仮装者も少なくなかった。
人ごみ地獄のセンター街はどうなったのか?
センター街の中もやはり粗方ゴミ拾いは終わっていて、拾える類のゴミはほとんどなくなっていた。
人波を避けるために入った路地裏にも、空き缶やペットボトルなどのゴミは見られない。
・宇田川交番付近での火事
火事があった渋谷署宇田川交番付近に行ってみると、規制線が張られたその向こうにゴミの山が作られている。すぐそばには消防車が停車しており、出火元の建物には入ることができなくなっていた。
・ハロウィングッズをリユース
ゴミ袋を持ってセンター街周辺を歩いてみたが、拾えるゴミは投げ捨てられた弁当ガラだけで、ほとんどのゴミが拾い尽くされていた。8時に来たのでは遅すぎたらしい。来年はもう少し早く参加できるようにしたいと思った次第だ。
ちなみに今年は、ハロウィングッズのリユースボックスを設けていた。フリマアプリ「ラクマ」で販売し、その売上は渋谷の美化活動に使われるとのことだ。
・ゴミ拾いのそばで
多くの清掃ボランティアの手によって、渋谷はとてもきれいになっていた。少し残念だったのは、多くの人がきれいにしようと努めているのに、その近くで路上喫煙し、たばこやゴミをポイ捨てする人もまた多くいた。昨夜の酒が抜けずに酔っぱらっている姿は、何だかとてもみっともなく見えた。来年はさらに良い形で、ハロウィンが盛り上がることを願う。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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