惚れてまうやろー! 否、すでに惚れてしまった!! 海外掲示板『Reddit』に投稿された「生理にまつわる体験談」にそんな声が集まった。話はこうだ。ある女性が、ハイキング中に突然生理(月経)になってしまった。処置できるものは何も持っていないし、周囲にコンビニなどもない。どうしよう……。
困り果てた女性の様子に気づいたのが、一緒にいた友人男性だ。そして彼はこの女性、ひいてはネット民をも惚れさせるほどイケメンな対応をとったというのである……!
この体験談は、ユーザーネーム u/I_Removed_Something さんがアップしたもの。彼女は、話の中では「ジェーン」との仮名で登場している。ジェーンさんは、日頃から友人たちとハイキングに出かけているという。通常は男女混合グループだが、ある時、ジェーンさん以外の女性は映画を見るために欠席。彼女+3名の男性でのハイキングとなった。
歩き始めて数時間。あと20分ほどでゴールといったところで、ジェーンさんは突然生理になってしまった。どうすることもできず、とても焦ったと彼女は振り返る。
「予定より4日も早かったし、生理がくるなんて全く想像していなかった。私は歩くペースを落として、集団から距離をおきながら、どうしようとパニックに陥っていた。生理用品の代わりになりそうなものは何もないし、はいてるのは短パンだ。黒の短パンだったけど、血はすぐに漏れてしまうだろう。帰りの車に乗れば一発でアウトだ」
「5分くらい悩んだ後、ブラジャーを外して生理用品の代わりにしようと決めた。そしたらデイヴが、ノロノロ歩く私に気がついて声をかけてきた」
ハイキングに行くといつも救護役にまわるデイヴ。巨大なバックパックには、救急セットだけでなく様々な道具を用意しているという。両手で股のあたりを覆うジェーンさんの様子を見た彼は、まず「トイレに行きたいの?」と聞いてきた。彼女が「え、違うよ」と言いよどむと、今度は「生理で困っていることでもある?」と質問。ジェーンさんは「うん」と正直に答えた。
するとデイヴは、前を歩く2人の男性に「ジェーンが腕を怪我したみたいだ。手当てするから、先に行って昼食の用意とかしといて。5分くらいしたら追いかけるよ」と声をかけると、バックパックを開けながら「ナプキンとタンポン、どっち?」とジェーンさんに問いかけた。
「突然の展開にビックリしたけど、私は『タンポン』と答えた。そしたらデイヴはタンポン3つ(値段が高い、ちゃんとしたタイプね)と、ウェットタオル数枚を手渡してくれた。『あっちの茂みで処理しておいでよ。あと、これを腰に巻くといい』って、黒のロングTシャツまで取り出した。大きな絆創膏を私の腕に貼って、つじつま合わせも完璧だった」
ジェーンさんが「なんでこんなに用意がいいの?」と聞くと、「女性とハイキングに行き始めて何年も経つんだ。これくらい常識だよ」と答えたそうだ。デイヴは、ジェーンさんが木陰に入って処理をしている間は離れたところで待ち、再び歩き始めた時には生理について一言も触れなかったとのこと。うーん、お見事!
「デイヴを好きになっちゃったみたい。こんなことされたら好きになっちゃうよね?」とのジェーンさんの呼びかけに、『Reddit』上には「これはマジで惚れる!」「ファンクラブができるくらいのイケメン」「何百人単位で惚れたはず」と賛同の声が多数集まっている。
中には「 “生理” という言葉を聞いただけで怯む男も多いからこそ、デイヴの良さが際立つ」なんてコメントも。たしかに女性の生理について正しい知識を持っている男性は、そう多くないようだが、デイヴは違った。友人の生理について備え、的確にしかも押し付けがましくなく助けてくれたのだ。ジェーンさんが惚れてしまったのも無理はない。