失敗した。買い物に失敗した。まさに安物買いの銭失い。私の買ったスマホ用クリップ式望遠レンズがここまで使えないとは……! 購入する前は、「一眼レフ用の望遠レンズみたいなクソ重い物は今後不要! スマホ用のクリップ式望遠レンズがあるんだから!!」とか思っていたけど、やっぱ一眼レフ用の望遠レンズいるわ。
……このような経験をした人、私のほかにも何人かいるのではないだろうか? 一眼レフやミラーレスにつける望遠レンズに比べると、圧倒的に安価で持ち運びも楽な「スマホにつけるタイプ」を買ってはみたものの、「マジでダメじゃん。ピント合わねぇじゃん!!」となった人が。
そこで今回は、私のような失敗をしても「スマホ用クリップ式望遠レンズを楽しむ方法」をお伝えしよう。
・ “掴まされた” 商品の特徴
本題に行く前に、「そもそも使えないスマホ用クリップ式望遠レンズってどんなヤツ?」ってことが気になるかもしれないので、まずは問題の望遠レンズクリップについて簡単に紹介しておきたい。
私が掴まされたレンズクリップは、倍率8倍の望遠ズームレンズ。購入価格は3000円ほどだ。同じような系統の商品の中では “最安よりはちょい高め” といった感じの価格帯なので、そこそこ使えるかなと思いきや……これがまた、どのようにピントを調整しても画像がブレるブレる。
もはやクリップ式望遠レンズというより、ボカシ自動追加装置といったところ。私はiPhone8につけて試したのだが、「クリップ式レンズ、無い方がいいだろ」という結論に達するのに、さほど時間はかからなかった。
なお、「運悪く不良品を掴まされた可能性」や「私以外の人はそれなりに使えている可能性」も捨てきれないので、商品名やメーカを出すことは控えたい。「家電量販店で買った普通のもの」とだけ言っておこう。
・スマホ用クリップ式望遠レンズを楽しむ方法
さて、ここからが本題。使えないクリップ式望遠レンズを楽しむ方法は一体どんなものかというと……
あえて画像をボヤけさせまくる
──である。具体例を出して説明しよう。ひと言にでいえば、ピントが合いにくいという商品の特徴を逆手に取ったこの方法。例えば普通のソファーでも、このクリップ式望遠レンズをつけて撮影することで……なんと!
警察のドキュメンタリー番組に出てくる「怪しい店」のような雰囲気になるのである。しかも! そのソファーに自分が座って写真を撮ろうものなら……
店にいる客のような気分になれるのだ。さらに!! 風呂上がりにソファーでくつろいでるシーンを撮ろうものなら……
完璧に客の気分!!
……どうだろう? 擬似的な背徳感というか何というか、詳しくは書けないが最高ではないだろうか?
・良いものだってある
最後に念のため言っておくが、スマホにクリップで挟むタイプのレンズが全部ダメというわけではない。当サイト編集長のGO羽鳥は「想像以上にスゴかった」という100均のスマホ用クリップ式広角レンズを発見しているから、クリップ式でも良いものはあるのだ。
ようはめぐり合わせ。運よく良いレンズをゲットできれば、そのまま使えばいい。「こりゃダメだ」となったら、あえてのボカシで雰囲気を楽しめばいい。私が言いたいのは以上だ。
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.