風吹けば透ける前髪、汗かけばぺたんこになる頭頂部。夏ほどハゲかけ者にとって憂鬱な季節はない。そして、何を隠そう私(中澤)はハゲている。生え際の防衛ラインがトルシエジャパンの「フラット3」も真っ青なほどせり上がっている。特に中田(浩)と松田のオーバーラップっぷりは半端ない。そう、M字である。

子供の頃からおデコが広いことを馬鹿にされてきた私は言うならば「M字エリート」。一度で良いから普通のデコになってみたい。そこで、あるクリニックに協力してもらい植毛手術でハゲを治療してみた結果……くそったれーーーーッ! 閲覧注意だ!!

・毛根を移動させる


今回行うのは自毛植毛。ハゲにも色々種類があるが、前から攻められていても後頭部は髪の毛が残っているという人は多いだろう。自毛植毛は、そんな元気な毛を手術で治療したいハゲ部分に移動させるというものだ。毛髪は移動先で生えかわりを続けることになる

ちなみに、毛根を採取した箇所からは毛が生えてこなくなるので、毛の総量自体が増えるわけではないが、それを差し引いても、ハゲにとって夢のようなシステムであることには変わりない。なんと言ってもハゲ部分に地毛が生えてくるのだから。

・余計ハゲるかも

しかし、「手術」と言われるとなかなか踏み出せないのが人情だ。めっちゃ痛いかもしれないし、副作用で余計ハゲるかもしれない。そこで、M字エリートの私が植毛手術を行い、その様子と経過をレポートしよう。まあ、せいぜい楽しませてくれよ。

当日、医師と生え際のデザインを決めた後手術に入る。繰り返すが、毛の総量が増えるわけではないため、ハゲ部分がカバーできるのか不安だったが、後頭部は毛が密集しているため余裕でカバーできるようだ。

まずは、毛根を採取しやすくするため刈り上げられる後頭部。そして、目の上4カ所に麻酔を打たれた。


さらに、うつ伏せになり後頭部にも麻酔。

この時点で、頭がぼんやりして、まるでおデコがゴムになったみたいな鈍い感覚を覚えた。なんかブスブス刺されてるけど痛みは一切ない。親知らずを抜く時の感じに似てる……ZZZ

ハッ! 気づいた時には、デコへの移植が始まっていた。時計は17時。手術が始まって約5時間が経過しているが、まだ体感は30分くらい。そして、そこから1時間ほどで手術完了。すまん。寝てしまった。

6時間くらいやっているので結構な大手術なのだが、寝てたし構えてたほどの手術感はなかった。強いて言うなら、最初に打った麻酔注射がチクッと痛かったくらいである。ふん、拍子抜けだ

……と、そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。この時、私は知る由もなかったのである。後日あんな地獄を見ることになるなんて……。閲覧注意な画像も飛び出す術後の経過は次ページでビッグ・バン・アターーーーーーック!!!!

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]