2018年8月18日・19日に東京・大阪で開催された音楽フェスティバル、サマソニこと「サマーソニック2018」。音楽を聞きながらお酒を飲んだり、ご飯を食べたり……まさに夢のような空間である。

会場内での飲食には、もちろんお金が必要だ。当日は現金を用意してから会場に向かう、というのがこれまでの常識であった。しかし、今年から「電子マネー」が全面導入されたため、現金を持たずともサマソニを楽しめるようになったんだとか。

現金なしで? ホンマかいな? というわけで、現金を1円も持たずに丸一日過ごしてみたぞ!

・サマソニ東京へ

8月19日、朝10時。私(あひるねこ)は千葉県・海浜幕張駅にいた。サマソニ東京の2日目に参加するためである。

サマソニは過去に何度も訪れたことがあるが、今年はこれまでと決定的に違う点が一つある。今回、私は現金を1円も所持していないのだ。

・現金ゼロ

持ってきたのは、普段使っている電子マネー「iD」用のカードのみ。それ以外は家に置いてきた。あなたにはこの心許なさが想像できるだろうか? 会場内外、ほぼ全ての飲食・グッズなどの購入に利用できるとはいえ、気分はもう全裸である。

通報に怯えながら歩いていると、近くにオフィシャルグッズ売り場を発見。よし、いっちょここで試してみるか。もしダメだったら、今日はこのまま帰るしかない。

・現金ないけど買えますか?

さあ、3000円のフードタオルを注文しちまったぞ。ここで今更「すいません、やっぱりお金ないです」と言えぬ。うおおお、怖ぇぇええええ……と思いきや!


使えた! 「iD」使えたよーーーッ!!

やったぜ、フードタオルゲット! フォォォオオオオオオ!! 3000円の会計が「ピッ」で終わってしまった。我無敵なり。サマソニ、激ちょれェェェエエエエ!

・現金ないけど会場へ

気をよくした私は、揚々と会場へといざ入場。気分はもう上々。フードエリアの独特の匂い、様々な場所から聞こえてくる音楽、そして喧噪……。これぞサマソニだ。YO フレンズ、帰ってきたぜ yeah。

さて、ライブまではまだ時間がある。ならばすることは一つだ。なんか食おうで! 会場にいくつも存在する “ソニ飯” の中から私が最初に選んだのは、「まぐろ食堂」の『本まぐろ上とろ丼』である。お値段なんと、1200円……!! やべぇよ、やべぇよ……。

・現金ないけど食べられる?

現金は相変わらずゼロだが、もう頼んでしまったので後戻りはできない。おい、ちゃんと「iD」使えるんだろうな!? こんな高額商品……もしダメだったら、カワイイ店員さんを前に切腹あるのみ。くっそ~、いっけェェェェェエエエ!


ピッ。


ヒャッハーーーッ! サマソニ、激ちょれェェェエエエエ!! そうそう、フェスでいちいち財布を出すってのは本当に面倒な行為だ。2000円出して800円お釣りをもらうなんて時代はもう終わったのだよ。そして、マグロ丼豪華すぎワロタ。ここサマソニだぞ。

・現金ないけどビールが飲みたい

しまった。大事なことをすっかり忘れていた。サマソニといったらビールだろうがよ! 個人的に、サマソニでビールを一番おいしく飲める場所といえば、浜辺にあるビーチステージだ。砂を踏みしめ辿り着いた先で、潮風に吹かれながら飲むビールは格別である。

さあ、思いっきり海だけど、ここでも「iD」は使えるのかな? 恐る恐るオフィシャルバーに近付くと……。


ピッ。


はいッ、簡単でした~! ありがとうございます!! ビールを秒速で買って、秒速で喉に流し込む。クッ……フゥゥゥゥウウウウ! ウマすぎィィィィイイイ!!

・現金なくても余裕

結局この日は最後まで会場にいたが、「iD」を持っていれば困ることはほぼなかった。ただ、クロークなど一部現金しか使えない場所があったのも事実。来年こそは完全に電子マネー化してくれると嬉しいのだけど……。

とはいえ、フェスに行く時は少しでも荷物を軽くしたい人にとって、これは本当にありがたいサービスだ。電子マネーの便利さは、こういった夏フェスにおいてもっとも真価を発揮するのかもしれない。もしみんなが電子マネーを使うようになったら、行列もさらに緩和されるのに……。なんてことを思った夏だった。

参考リンク:iDサマーソニック2018
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼サマソニ東京の2日目に行ってきたぞ!

▼「アメリカンダイナー with エスプーマ」の『ラクレットチーズバーガー(700円)』

▼ウメぇぇぇぇえええ!

▼「東京肉そば 幕天」の『牛ステーキ串(600円)』もいったれ

▼お次はメッセ会場を飛び出し、

▼ビーチステージへ

▼最初に買ったフードタオルが役立つ

▼気持ちええ……

▼結局、現金ゼロの状態で、

▼最後まで楽しく過ごせたぞ!