“トリキ” の愛称で親しまれ、644もの店舗(2018年6月末時点)を展開する居酒屋『鳥貴族』。しかし、店舗があるのは大阪、東京、名古屋あたりが中心となっており、日本全国で食べられるかといったらそうではない。
実をいうと、私は北海道で生まれ育ったということもあって鳥貴族を未体験のまま生きてきた。そんな中、ある日突然 “初トリキ” は訪れた。──これは生まれて初めて『鳥貴族』に行った男の話である。
・流れ流れてたどり着いた『鳥貴族』
“初トリキ” は出張で都内の編集部へ行ったときのこと。仕事が終わり、当編集部のメンバー数人で「ご飯を食べて帰ろう」となったことがキッカケだった。いくつか店を覗いてみるものの、なかなか席の空いている店が見つからず。流れ流れて『鳥貴族』にたどり着いた。
周りが平然としているのを尻目に、突然訪れた “初トリキ” に私のテンションはガチ上がり。大声で「ウェ〜イ!」と叫びながらハイタッチ……まではしなかったが、未知の世界へ突入することに人知れず胸が高鳴っていた。
注文はタブレットから行うシステムで、この時点から大興奮……となるほど私もヤワではないが、メニューを確認すると、ん、んんん? 何かがおかしい。ドリンクやフードを見ても値段が個別に表示されない。しかし、よく見ると……!
なんと298円均一!!
・全品298円の衝撃
知らなかった……鳥貴族はドリンクもフードも全て298円なのである。鳥貴族に行ったことのない皆さん、知っていただろうか? 聞けば280円の時代もあったらしいが、どちらにしても安い。ここで周りに “初トリキ” であることを告白すると、自称 “トリキマスター” である中澤が、初心者の頼むべき一品を教えてくれた。それが……
店の看板メニュー『もも貴族焼(たれ)」である。
食べてみると……
ウマいッ!
肉が柔らかジューシーでネギも香ばしく好印象。さらにサイズも大きめで298円(2本)にしては食べ応え十分だ。このレベルを他で食べようとしたら余裕で300円は超えてくるだろう。いいぞ〜コレ!
・298円のクオリティではない
それだけで鳥貴族ってコスパのいい居酒屋なんだなぁと思ったが、まだまだ298円の衝撃は止まらない。次に編集部随一で居酒屋通(ツウ)のあひるねこが教えてくれたオススメのメニューも絶品だった。それが……
『ふんわり山芋の鉄板焼』だ。
全体をかき混ぜて味わえば……
これまたウマいッ!!
正直、298円とは思えないクオリティなのだから、そりゃあ人気が出る訳だ。鉄板の上で焼かれた香ばしい山芋とダシのナイスコンビが楽しめた。また、その他に注文した「牛串たれ焼」は柔らかくて旨みたっぷり。「味付煮玉子」も程よい味加減でウマかったぞ。
1回の食事だったこともあって限られたメニューしか注文していないが、こうして私の “初トリキ” は好印象に終わった。安いだけでなくウマい。これができるから激戦の飲食業界の中でも人気なのだろう。