気象庁は、7月はじめの西日本を中心とした豪雨の名称を「平成30年7月豪雨」と定めた。この豪雨の影響は広い範囲にわたっており、いまだその全貌を把握することが難しい状況。そんななかで広島県警は、SNSで拡散されている情報について注意を呼び掛けている。不安をあおるような根拠のないデマに関して、十分に注意が必要だ。

・広島県警の投稿

「この度の災害で被災された方には心からお見舞い申し上げます。 災害に乗じた盗難や詐欺にはくれぐれも注意してください。また,デマ情報に惑わされず、冷静な行動をお願いします」(広島県警公式Twitterより)


広島県警が注意を呼び掛けているデマ情報の中で、例として挙げられているのは以下の2つ。


「レスキュー隊のような服を着た窃盗グループが被災地に入っている」

「犯人が乗った車は○○で、ナンバーは○○○○」(広島県警「犯罪情報官速報」より)


広島県警では、上のような情報は把握していないとしている。

・根拠の乏しい情報

ネット上ではこの根拠の怪しい窃盗団の情報に関して、広島や岡山に出没しているとする投稿はあるものの、その真偽は定かではない。むしろ、善意の注意喚起によって、根拠の乏しい情報が伝播していっているように見られる。

少なくとも広島県警は把握していないとしているので、裏付けの怪しい情報はやみくもにシェアせずに、警察のホームページやTwitter・Facebook等を確認してから、共有するようにした方がいいだろう。

参照元:Twitter @HP_maplekun、広島県警「犯罪情報官速報」(PDF)
執筆:佐藤英典