iPhoneが壊れた。購入からちょうど2年のことだった。その1つ前のiPhoneも2年で壊れた。そのまた1つ前のiPhoneも2年で壊れた。……買ったiPhone がことごとく2年で使用不能になるという状況に、私はとうとう我慢の限界がきた。

だから、キレた。盛大にブチギレた。なるべく“怒り” という感情を遠ざけたまま生きようと思っても、無理な時はある。今がその時だ。というのも……

Appleはわざと2年で壊れるようにiPhoneを設計してるんじゃないのか?


──という気がして仕方がなかったからだ。この「壊れる」を具体的に言うと、ある日突然バッテリーの消耗が今までになかったほどのハイスピードで進むようになり、電源が何度も急に落ちる状態を指す。使おうと思えば使えるのだが、安心して使用できないので買い換えざるを得なくなるのだ。

そして、その「壊れる」現象が、私の3代目のiPhone(iPhone6s)で起きたとき、私はAppleサポートに電話することにした。なるべく怒りを出さないように、なるべく冷静になるようにと自分で自分に言い聞かせながら電話しようとしたが……! 

結果的に、私の怒りの炎はさらに燃え上がることになった。なぜなら、問い合わせる前に商品のシリアル番号を入力する必要があったので、怒りに震える指で打ち込んだところ……


「お客様が持ってるiPhoneはAppleケアのサービスに対応してません。だから、サポート無理っす」


──的な表示が出ていたのだ。それを見た瞬間、私の中の何かが決壊した。そのままiPhoneを壁に投げつけようとするのを懸命にこらえながらも、心の中が……


ナメてんのかコラァァアアアア! それがお前らのやり方かコラァァァアアアア!! 何が「世界を変える」じゃコラァァァアアアア!! 何が「ステイ・ハングリー」じゃコラァァァアアアア!!!! 何が「アイポッド、フォーン、インターネット……アイフォーーーーーーーーーン」じゃコラァァァアアアア!!!!!!


──という感情でいっぱいになったのだ。

よほどAndroidに買い換えようかと思ったのだが、このまま引き下がるのもシャクだったので、私は新たにiPhone(iPhone8)に買い換えると同時にAppleケアに入り、準備万端整えた上で自分の中で膨れ上がっている疑問について質問してみることにした。

疑問とはもちろん、「わざと壊れるような設計になってるのか?」である。さてさて、Apple 側はこれにどう答えるというのか? 

そう思いながら、Appleのライブチャットサポートで、「私はつい最近iPhone8に買い替えました。バッテリーに関してお聞きしたいことがあります。大丈夫でしょうか?」と打ち込んだ。

・決戦開始

言葉こそ丁寧を装っているが、私の心の中で怒りの炎は煮えたぎっていた。もし、ライブチャットサポートのスタッフが「お前ムカつくからこっち来い」とチャットしてこようものなら、私は「お前が来いやコラァァア! うちの会社のトイレに来いや!! ボケ!!!!」とチャットしかねないほど、私は怒っていた。

そんな一触即発状態で、いよいよスタートしたのだが……


【15分後】


気づくと、私は「大丈夫です! ご親切にありがとうございました」とチャットしていた。

さらに!

 


「また何か有りましたら、どうぞよろしくお願いいたします」とも言っていた。


──つまるところ、私の中の怒りが完全に消え失せ、心の底から「スタッフさん、マジでありがとう!」という気になったのだ。では一体何があったのか? 詳細は……次のページへGO!

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.