旅の楽しみのひとつにグルメがある。しかし、筆者が旅の途中に羽田空港を訪れるときは、いつも時間に限りがあるうえにあまりにも広すぎるため食事はテキトーに済ませてばかりであった。
そこで最近は、ちょっと早めに行って空港内の飲食店をチェックしているのだが、先日、ひときわ高級感漂う店が目に止まった。メニューを見ると、どうやら鯛のだしを使ったらーめんが食べられるらしい。写真はなんとも美味しそうだが、さてお味はいかに。
・『鯛だし鯛くんせいらーめん』を注文
訪れた店の名前は「ひとしなや(Hitoshinaya)」である。羽田空港国内線第1旅客ターミナル2Fの北ウィングにあり、入り口の上に大きく書かれた “Hitoshinaya” の文字と開放感のあるガラス張りの外観が目印だ。
同店のメインとなるラーメンは『鯛だし鯛くんせいらーめん』『鯛だしローストくんせいらーめん』の2種類で、写真をみるとどっちも美味しSO! 迷った末、食べたことのない、燻製にした鯛の切り身が乗った『鯛だし鯛くんせいらーめん』とお茶漬けのセットを注文した。
ちなみに価格は税抜1278円。一般的な らーめん屋に比べて高価だが、空港内という条件を考えれば致し方ないだろう。それより何より気になるのは味である。
・鯛と昆布のだしの旨味がたっぷり
その後、注文してから5分ほどで料理が到着。丼には透き通ったスープや中太麺、鯛の切り身のほか、水菜、パプリカ、トマト、すだちなどがトッピングされていた。
はじめにスープを飲んでみると……
ハイ、美味しゅうございます。
上品な鯛と昆布のだしの旨味がたっぷり! こってり系のらーめんと違って中毒性はないかもしれないが、体調問わずいつでも食べられそうなあっさりとした口当たりがとてもよい。
また、麺はクセのない中太のストレート。筆者の個人的な好みではもっとコシがあっても良い気がしたが、ツルッとした舌触りと柔らかめの食感がダシの優しい味にマッチしており、これはこれで食べやすかった。
・スモーキーな香りが漂う「鯛くんせい」
その他、印象に残ったのが燻製にした鯛の切り身である。ひとたび口に入れると鯛の豊かな味わいと共にスモーキーな香りがフワリと漂う。らーめんのトッピングとしては味わったことのない繊細な味が堪能できたぞ。
・お茶漬けも美味
そして最後にお茶漬けをいただく。ごはんの上には、とろろ昆布、あられ、きざみのり、わさび、三つ葉がトッピングされていた。ダシをかけて食べれば……
ハイ、こちらも美味しゅうございます。
ダシの旨味がとろろ昆布やわさびと重なり合って絶妙な味わいを生み出していた。ぜひラーメンとセットで食べてみることをオススメしたい。
ちょっとばかり高価ではあるが、空港内であることや料理のクオリティーなどを考えると結果的には満足できた。そうそう、この「ひとしなや」にはラーメンのほかに定食(あさごはん)や丼物もあるらしい。次回はぜひそちらも食べてみたいと思う。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 ひとしなや(Hitoshinaya)
住所 羽田空港第1旅客ターミナル 北ウィング1
時間 どんぶり・らーめん10:30~19:30 / あさごはん5:30~20:00
休日 年中無休
Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]