突然だが、きょう6月14日が何の日かご存じだろうか。「手羽先の日」であり「世界献血者デー」でもある。まぁ他にもいろいろある訳だが、実は「世界キュウリの日」でもあるのだ

さて、キュウリが大好物な妖怪と言えば……そう “カッパ” だ!! キュウリと言えばカッパ、カッパと言えばキュウリ、それくらい密接した関係だろう。しかしなぜ、カッパとキュウリは結び付けて考えられるのか。妖怪文化研究家であり、カッパ捕獲許可証も持つ記者がその謎に迫りたい。

・キュウリのすばらしさを広める記念日

世界キュウリの日は、 2011年にイギリスでキュウリのすばらしさを知ってもらうため、 キュウリ栽培者によって設定されたとのこと。 割と最近できた記念日というのに対し、カッパの歴史はそこそこ古い。

私たち日本人がカッパと聞いて想像するであろう姿、頭に皿があって緑色っぽい体で甲羅を背負っていてキュウリが好きで──というイメージは中世以降に一般化したもの。カッパという単語に関する最古の記述は、室町時代の用語集『下学集』に見える「獺(かわうそ)老いて河童(かわろう)になる」と考えられている。

そもそもカッパという呼び名は関東地方の言葉で、地方ではガタロやセコ、ヒョウスベなど違う呼び方をしていた。本来、関東地方の言葉であったはずの単語が広く使われるようになったのは、江戸時代の中期頃。当時の知識人たちが水に関する怪異などに対して見識を深めるにあたり、認識を共有するために使われた名称がカッパだった。いわば学術用語なのだ。

・キュウリは神への供えものか

時代を経て次第に私たちの想像するカッパ像が形成されてきたことがわかるが、なぜ “キュウリ好き” だというイメージがあるのか。一説によると、カッパはかつて水神だったと言われている。その理由のひとつが相撲だ。カッパは相撲を取るのが好きだという話を聞いたことはないだろうか。

相撲と言えば神に捧げる神事のひとつであることから、水神につながる可能性が示唆される。そしてキュウリは水神への捧げものと考えられていた。つまり、カッパはもとをたどれば神であり、キュウリはその神に供えられるものだったのだ。

一概にこれが正解とは言えないが、そのような話もあるということ。もしかすると、他に答えが導き出せるかもしれないので、気になった人は調べて考えてみてほしい。とにもかくにも、今夜はせっかくの記念日だ。キュウリでレッツパーリーしようぜ。

執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼岩手県の遠野市観光協会では「カッパ捕獲許可証」が取得できるぞ

▼遠野市駅前のカッパの像

▼遠野市のマンホール「カリンちゃん」

▼京都黄桜記念館内のカッパの像