世間を騒がせたあの漫画が帰ってきた。本日2018年6月4日発売のジャンプスクエアにて、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』が連載を再開したのだ。同作は2017年12月発売号から休載していた。

作者の和月伸宏さんが児童買春・児童ポルノ禁止法違反(単純所持)容疑で書類送検されたことを受けての休載だったが、今回、約半年ぶりの復活となる。20年来のファンとして、これは読まねばなるまい! というわけで、ジャンプスクエア最新号を読んでみたぞ。

・半年ぶりの連載再開

『るろうに剣心』の連載再開を集英社が発表したのは、今年4月23日のことだった。

「作家は現在も反省と悔悟の日々を送っておりますが、皆様から寄せられる様々な声に、
作品作りを通してお応えしていくこともまた作家ならびに出版社の責務であると考え、
本誌7月号(6月4日発売)より連載を再開させていただくことにいたしました。」

その予告どおり、本日発売のジャンプスクエアにて『るろうに剣心』は復活。半年という休載期間を長いと考えるか、短いと考えるかは議論があるだろうが、人気作品なだけに、再開を喜んでいるファンは多いはずだ。

・平常運転

さっそくジャンプスクエア最新号を入手した私、あひるねこ。表紙には「連載再開」という文字と共に、主人公・緋村剣心のイラストが描かれている。ただ、それ以外はいたって普通で、何か特別なページが用意されているといったことは特になかった。

・最新話を読んでみた

さて、ここから先はネタバレがあるので、詳細を知りたくない人は読まないことをオススメする。しばし待とう。


いいかな? では始めるぞ~。薫の父・越路郎を探すため、船で函館を目指す剣心たち。道中、頼れる友人がいないか聞かれた剣心は、ある男のことを思い出す。「そもそも向こうは、拙者のコトをどう思っているのやら──」。 “向こう” というのは、もちろんあの男だ。言わずとも分かるよな?

ところで、あなたは覚えているだろうか? 前回の話がどうやって終わったかを。そう、最後のページに描かれていたのは、メインキャラである相楽左之助の背中だったのだ! これには全『るろ剣』ファン歓喜だったはず。

なのにそこで休載となってしまうのだから、私も本当にガッカリしたものだ。しかし、その想いは今月号で報われることになる。終盤、賊に囲まれる剣心たちを助けるため、割って入る一人の男。男はこう叫ぶ。

「俺は喧嘩屋の相楽左之助

そこに居る緋村剣心の一番の親友(ダチ)だ」

さ、さ、さ、左之キタぁぁぁぁぁぁあああああ! 二重の極み! 二・重・の・極・み!! ちなみに数ページ前の「誰?」4連発が地味に笑えるので、ぜひ本誌をチェックしていただきたい。さらに、再会した剣心と左之助のやりとりが激アツなので、勢いで紹介してしまおう。

「帰国早々申し訳ないが、力を貸してくれ」

「何だよ今更、聞くまでもねえだろ

親友(ダチ)の頼みだ、喜んで──」

泣いたぜぇ……。超頼もしいぜぇ……。さすが1巻からの付き合いだぜぇ……。これは来月号がガゼン楽しみになってきた。この調子で不二や安慈、宗次郎の再登場もオネシャス和月先生~。

・今度こそ完結を

それでは最後に、巻末に掲載されている和月先生の作者コメントを紹介しよう。

「御迷惑、御心配をお掛けしてしまい大変申し訳ありませんでした。誠心誠意頑張ります」

今回の連載再開に対し、様々な意見があると思う。しかし再開したからには、今度こそ納得いく形で作品を完結させてもらいたい。一ファンとして、応援しております。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.