日本で電気加熱式たばこのトップブランドといえば「iQOS(アイコス)」である。業界を先行しているのは確かなのだが、本体の進化は一向に進んでいない。アクセサリーばっかりムダに充実している気が……。

一方、互換機のシーンでは温度調節は当たり前。新たな加熱方式を採用している互換デバイスも登場している。それらのなかで、もしかしたら「究極」と呼んで良いかも的な製品を発見した。それは「KeCig4.0」だ。小型で軽量、さらに機能性も高い。これはかなりイイ!

・手のひらにすっぽり!

まず最初に、この互換デバイスの特徴として挙げられるのはサイズだ。大きさはアイコス本体の約半分。手にすっぽりと収まってしまうほど小さい。


なおかつ、重量は約38グラム。アイコス(チャージャー + ホルダー)が約120グラムなので、重さは3分の1程度しかない。

ポケットに入れても全然邪魔にならない。むしろ、うっかり落としても気づかないほどの小ささだ。


・3段階温度調節

軽量なのに、3段階温度調整が可能。本体サイドのスライダーで、H(高温)・M(中温)・L(低温)の3つの温度を選択可能だ。ちなみにこのスライダーがメイン電源の役割も担っている。


加熱方式はアイコスと同じブレード方式。ブレードに依存しないヒートカップ方式の場合、どうしてもアイコスとの味の違いが気になるところだが、このデバイスならそれほど違和感なく吸えそうだ。


・スライダーとバイブ

実際に吸ってみる。スライダーで温度を選択したら、上部のボタンを2秒押すと本体が短かく振動して加熱が始まる。設定温度に達すると、再度振動して喫煙可能に。


喫味は、同じく互換デバイスの「iBuddy」とそれほど変わらない。最初は中温で試してみたが、ややキックが強いので低温でちょうど良く感じられた。

・連続喫煙も可能

吸い始めは温度が低いようで、若干吸いにくい印象はあるが、2~3服吸っているうちに味も煙もしっかり感じることができる。不快な感じはまったくない。

連続喫煙する場合は、一度メイン電源をオフにして再度スライダーを好みの温度に入れるとOK。続けて吸う場合は、本体が十分に温まっているので、1本目よりもさらによく吸える気がする。


・評価のポイント

本体が小さいため、アツくなるのでは? と心配したが、ほんのり温かくなるだけだ。なお、バッテリーは650mAhで10本までの喫煙が可能とのこと。バッテリーのもちはあまり良くないけど、サブ機としては十分

これら互換機の場合、ボタンを連打して起動したり加熱するものが多い。ボタン連打は割と面倒で、「今、何回押したっけ?」と戸惑うことがよくある。その点、これはスライダーなので、扱いやすいのもポイントが高い。サイズ感と温度調節も加味するとかなり優秀ではないだろうか。今回の購入価格は5288円。もう少し値段が下がると、なおヨシだ!

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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