スパ! 実は僭越(せんえつ)ながら……新居を建設中です! もちろん新築!! 日本のゴー(羽鳥)が、「おめでとう! 今すぐ『渡辺篤史の建もの探訪』に応募しろ!!」とか言ってますが、テレ朝さん、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

それはさておき今回は、おそらく世界中の誰も報じなかったであろう「マサイの村に家を建てるには?」という貴重すぎる情報を日本のみんなに教えたいと思う。いわばケニア・アンボセリの不動産事情だ。マイホームを夢見るひとたち必見だ。

まず最初に結論から書いてしまおう。軍資金「約3万円」と「覚悟」を用意すれば、君たち日本人でもマサイの村に家を建てられることだろう。まずはオレの話からしておこうかな。

このたび建設中のオレの新居の建築費は0円だ。ブッシュ(茂み)に行って「木の枝」をたくさん拾ってきて、そのほか「土」と「ウンコ」を用意すればOK。あとは妻をはじめとする女性軍団が、せっせと家を作ってくれるワケだ。

さて、そんな新居の話をゴーに話したら、いろんな質問をしてきた。「オレもマサイの村に家を持てるかな?」とか、「ロケットニュース24のマサイ支部オフィスをルカの村に作ることは可能かな?」とかな。いいだろう。ざっくり答えてやる。

まず、日本人のゴーがマサイの村に家を作ることは可能だ。ある意味、“もはや、ほぼマサイ族なゴー羽鳥なら” という意味もあるけれど、日本人のゴーがオレの村に家を建てることは可能。そして気になる建築費は……


3万ケニアシリング(約3万2700円)


……だな。なぜタダじゃないのか? まずオレは、最初から村の住人だし、工事筆頭者が妻だったりもするので当然タダだ。しかしゴーは違う。いわば部外者だ。となるとタダというわけにはいかない。人件費として3万kshは揃えてもらわんと。


次に、ロケットニュースのオフィスだが、こちらも可能といえば可能だが、マサイの村ではない別の場所に作る必要がある。理由は後述するが、村の近所に「ちょっとしたお店」とかが作られることもたまにあるので、そのパターンになる。

しかし、それでは単に「ケニアのド田舎にほったて小屋を建てる」のと同じなので、ここからは話を戻して「マサイの村に家を建てる」と仮定しつつ、ロケットのオフィスの話をしてみよう。たとえば、会社といえば看板がつきものだが……

あまりにデカい看板はNGだ。絶対にダメだ。まず、村人たちが落ち着かない。そして、マサイの村の景観も壊すから絶対に許されない。どうしても看板が欲しいなら……

日本でいうところの「表札」くらいだったらギリOKだ。とにかく美観を壊すものは許さない。それがまずひとつの条件。だが、もうひとつの条件のほうが、日本人にとっては難しいかもしれない。マサイの村に家を建てる第二の条件、それが……


「ちゃんと住んで生活すること」


だ。無人の家は許されない。マサイの村に、「ふだんは使わないけど、たまに誰かが使う家」みたいな建物を作ることは許されない。もしもこれを許したら、結果的に、マサイの文化が無くなっちまうおそれがあるだろ。だから無人はダメなんだ。

よって、もしもロケットニュースのケニア支部オフィスをオレの村に建てたいのであれば、「誰かが常駐する必要がある」ということ。ゴーは「佐藤だな」と言ってたが、誰でも良いってわけじゃないぞ。

いずれにしても、もしもゴーがマサイの村に家を建てたいなら、彼自身がマサイ族になる必要がある。その覚悟があるならば、オレはいつでも受け入れるよ。逆に言えば、ゴーが日本で行き詰まった時は、約3万円を持ってケニアに逃げて、アンボセリのオレの村に来れば家が買えてしまうということだ。将来安泰、よかったな。では、オレセリ!

Report:ルカ(マサイ族)
超訳:GO羽鳥
イラスト:マミヤ狂四郎
Photo:RocketNews24.

▼これが俺の新居だ

▼ナイスなアプローチだろ

▼木漏れ日と風通しを考慮した外壁だな

▼早く完成しないかな。わくわく

▼アッシェオレン!(ありがとう!)


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