黒い悪魔・ゴキブリ。カサカサとスピーディーに動きまわるその姿を想像しただけで鳥肌が立つ人も少なくないだろう。できれば2度と会いたくはないものだ。

ところで、ゴキブリと言えば汚部屋には付き物のイメージがあるが、「インドの安宿より汚い」と言われた部屋に住んでいる私(中澤)は、ここ4年ほどゴキブリに遭遇していない。超お手軽なとある対策をしてからぱったり姿を見なくなったのだ。本記事では私が行った対策をお伝えしたい。

・トラウマ

まず、私が住んでいるマンションのスペックを説明しよう。鉄骨の3階建てで、私の部屋は2階角部屋だ。2階はこだわったポイント。なぜかと言うと、ここに越してくる前は1階に住んでいて、夏は毎年必ずゴキブリが出ていたからだ。接地していない2階以上ならまだマシだと考えたのである。

にもかかわらず、住み始めて1年目、2年目はデカイゴキブリが出た。特に2年目なんて、電気を消して寝ていたら、頭のすぐ後ろで音がして、携帯で照らすとぼんやりした光の中にゴキブリが浮かび上がるというトラウマ級のイベントが発生。その年、私は夏が終わるまで電気を消して寝られなくなった。

こだわったのに、ゴキブリに悩まされる生活から逃れられなかった私。どうやったらゴキブリが出なくなるかを必死で考えた。そして、試行錯誤の末、たどり着いたのが今回お伝えする対策。キーワードは2つ「5月」と「隙間」DA

まずは、5月。これはゴキブリ対策をする時期である。ゴキブリは出てからでは遅い。会わないためには、奴らが本調子になる夏を迎える前に叩く必要がある。そこで5月に対策としてブラックキャップを置いてみたところ、その年の夏にはほぼ出なくなった。

しかしながら、私がまだ安心できなかったのは1回だけ遭遇したという事実。1匹見ると100匹いるとも言うし、まだ裏で暗躍している奴らは大勢いるのかもしれない。そのうち、また頭の後ろでカサカサ音が聞こえるかも……ギャァァァアアア

というわけで、次の年にはもう少し趣向を凝らすことにした。ここで2つ目のキーワードである「隙間」だ。ゴキブリは大体狭い隙間に入っていく。巣もそのへんにあるのだろう。

それならば狭いすき間をなくせばいいじゃない。というわけで、家具と壁の隙間を大胆にあけてみた。目安で言うと6cmくらいである。そして、そこにブラックキャップを投下。


すると、なんとその年はゴキブリに遭遇しなかったのである! とは言え、まだ1年出なかっただけ。たまたま見なかっただけかもしれない。そこで、同じ対策を続けて様子を見ることにした。するとどうだろう……

翌年も翌々年も遭遇率ゼロ!! これはキタ! キタで!! なんて素晴らしいんだゴキブリのいない部屋。ちなみに、その間、部屋の掃除はほぼしていない

にもかかわらず、対策して4年目もゴキブリは出なかった! もう掃除しなくて良いや。というわけで、私のゴキブリ対策はまとめると以下の2つ。

・対策まとめ

1. 部屋の家具と壁の間に6cmくらいの隙間を作る
2. 5月(最悪でも梅雨時まで)にその隙間にブラックキャップ投下

──この2つでゴキブリがぱったり出なくなった。住んでいる場所の状況も大きいため、必ずしも全員に当てはまるものではないと思うが、個人的にはかなり効果があると思う。ゴキブリに会いたくない人は試してみてくれ。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.