祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり……どんなに栄華を極めた者にも必ず終わりがやってくる。あの有名な『平家物語』の冒頭句だ。そんな「盛者必衰の理(ことわり)」は人間の話だけではなかった。

「知らないと人生損」とまで言われた激ウマ菓子がひっそりと終売していたのだ! それはUHA味覚糖の『鶏とナッツ炒めのまんま』!! あのネットで話題になった『コロッケのまんま』の姉妹商品である。

・感動的にリアルな味! 『鶏とナッツ炒めのまんま』

『鶏とナッツ炒めのまんま』は、中国料理の「宮爆鶏丁(ゴンバオジーディン)」を忠実に再現したもの。宮爆鶏丁は、麻婆豆腐のような「麻(マー:痺れる辛さ)」と「辣(ラー:唐辛子の辛さ)」と、肉とナッツのまろやかさのコントラストがたまらない一品である。

それがまんまお菓子に! それも日本メーカーでありながら「ナンチャッテ」でも「魔改造」でもないリアルな味わいだ。麻(マー)も、辣(ラー)も、肉の旨味も、ナッツのまろやかさも、そして邪魔しない程度にパクチーが入っているのもミソ。

その本格的すぎる味わいゆえ、『鶏とナッツ炒めのまんま』で麻婆豆腐を作ると尋常でなくウマイという伝説があるくらいなのだ。コロッケを忠実に再現した『コロッケのまんま』が話題となったことで、『鶏とナッツ炒めのまんま』も注目され、激辛好きや中国料理好きからアツい支持を受けていた。なのに!!

・公式サイトから姿を消す

公式サイトや公式通販から姿を消していたのだ。いや、店頭で見かけたよ? しかし、嫌な予感がしてお客様相談室で確認したところ……

終売。販売終了していることが確認できた。手に入るとすれば、いま店頭にある在庫のみだ。それがはけたらもう……。永遠にサヨナラなの? 嘘だと言ってよ!

・料理の知名度ゆえか……

こんなにウマイのにこんなにあっけなく終売になってしまうとは……やはり元になった料理の知名度ゆえだろうか。「宮爆鶏丁」と聞いて、どんな料理かイッパツでわかる人は100人中30人もいないよね、きっと……。

念のために言っておくけど、クックドゥの『鶏肉とカシューナッツ炒め(腰果鶏丁)』とは別モノだからね……ってクックドゥも販売終了しているじゃないか!

泣いても笑ってもUHA味覚糖の『鶏とナッツ炒めのまんま』は流通している分で終了だ。一度食べてみたい人、もう一度食べたい人は、見かけたら即買いすることをオススメしたい。

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼泣いても笑ってもいま店頭にある分で終了ですってよ