寒い、急激に寒い! そろそろ温かい鍋が恋しくなるこの季節、吉野家に『牛すき鍋膳』が帰ってきたぞォォォーッ!! ハフハフッと食べるアツアツの牛すき鍋膳、最高す!

そして同時に発売されたのが『麻辣牛鍋膳』。シビ辛い麻辣味の鍋が登場したのだ。フーンと思って食べてみたところ……結論から言おう。メッチャうまい! メッチャ本格的!! 麻辣好きも太鼓判も押したい鬼ウマ鍋だったのだ!

・ウマイことが約束された香り

2019年10月15日17:00から発売された『麻辣牛鍋膳(並盛748円税別)』。もうね、注文後、お店の方が鍋を持って厨房から出て来た瞬間からウマいことはわかっていましたよ。

数メートル先から香る中国の香り! それがグングン近づいてくる度にここは中国かと錯覚してしまいそうになる。どこかでかいだ懐かしい香り……あれだ! 中国の麻辣1人鍋こと麻辣燙(マーラータン)の香りそのものなのである!

・絶妙な麻辣度とコクのあるスープ

吉野家ですよね? 牛丼屋、どこに行った!?(笑) 興奮を抑えきれず一口食べてみると、もうね、感動です。ピリピリビリっとした辛みとシビレ、スープが元々持っているほどよい塩気とコク、そこに牛肉や野菜の旨味が混ざり合い期待を裏切ることなく……ウマイ! 

そう思うのは絶妙な麻辣度とコクのあるスープのせいだろう。『麻辣牛鍋膳』の麻辣度はカレーでたとえるなら「やや甘口~中辛」だ。万人受けする辛さではあるが、ひとつ落とし穴がある。それはスープのコクが足りないと、途端にマズくなるということ。辛さのパンチでごまかすことができないのだ。『麻辣牛鍋膳』はベースのスープもバッチリうまい。だからこそフンワリした麻辣も生きてくるのだ。

・使われている香辛料がアツい

この『麻辣牛鍋膳』では豚骨と鶏ガラからとったスープが使われている。しっかりしたスープの土台があってこそ「究極の麻辣タレ」も力を発揮できるというもの。ちなみにこの特製タレには3つの醤「豆板醤、麻辣醤、甜麵醬」と7種の香辛料「花椒、唐辛子、五香紛、グローブ、八角、ブラックペッパー、孜然(クミン)」が使われているそうだ。

思わず「お!」と言いたくなるラインナップ。このタレは中華の鉄人・陳建一さんが特別に調合したものだという。どうりで本格的なわけだ! ああ、いつまでも食べていたい。なぜ、私の胃には限界があるのか……そんなことを考えてしまうほどの美味しさなのであった。

・うまい、安い、はやいの麻辣

麻辣燙が恋しい季節。そうは言っても、これまでは池袋など実際に中国人が集まるような場所でないと食べられなかった。それがうまい、安い、はやいの吉野家でこんな本格的な麻辣鍋が食べられるなんて、なんと幸せなことだろうか。

【マーラーリストデータ】

麻辣度:★★★★☆
中国度:★★★★★★★★★
特徴:完全に中国の香り! 日本のチェーン店における麻辣史上最高に現地の味。中国で専門店を出してもおかしくない

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24

▼吉野家さん最高

▼陳建一さんも最高

▼うどんが入っているところがニクイ。麻辣燙のおなじみ具材「寛粉(幅広はるさめ)」みたい

▼もうね、香りだけで店内は中国ですよ。上海でよく通っていた鞍山路の麻辣燙の味に激似なんですよ

▼食べたうえにテイクアウトしてしまった! 家でアレンジしてより中国の味にしたい