実はなにげに、有名どころの大手100円ショップチェーンではない地域密着型の独立系100円ショップ、通称「インディー系100円ショップ」が好きだったりする。どんなものが売っているのか未知数なぶん、ワクワクとドキドキが止まらないからだ。

そして今日も、近所のインディー系100円ショップを偵察していたところ……発見! 驚くベきセキュリティグッズを大発見!! 存在自体は知っていたが、まさか100円で買える時代が到来するとは……!!

箱の表面に書いてあるのは、「SECURITY CAMERA(セキュリティーカメラ)」や「威嚇・防犯に最適」といったセキュリティー意識の高い文言……!

そして箱の側面には、「玄関先や駐車場等に設置し、空き巣、いたずら、盗難を防止します」と書いてある。ガレージや店舗でも使えるということは、会社でも使えるということっ……!

しかしこれ、もうみなさん薄々気づいていると思うが……

ダミーカメラ……!!

正式名称、「防犯用ダミーカメラ』である。もちろん映像撮影は行えない。だがしかし!

カメラ部分は超リアル。よくできてるなぁ〜。しかもしかも! 単三電池を2本入れて、スイッチONしたら……

1.5秒間隔で赤色LEDライトが点滅する! これはビビる。わりぃやつら、絶対にビビっぞ! ためしに自分がドロボーだと仮定して会社へ忍び込もうとしてみたが……

やっぱり気になる! むりむりむり!!

おそらく、ここまで読んで「プロのドロボーは本物とダミーの見分け方なんて熟知しているのでは?」なんて意見も出てくるかと思うが、よーく考えてみて欲しい。

仮にドロボーがプロ中のプロで、カメラがダミーだとバレていたとしても……

実はダミーのほかにコッソリと「マジのカメラ」をセットしていたとしたら……

「見抜いたゆえの油断」を利用し、証拠をバッチリおさえることが可能っ……!!

いや、むしろ、「守」ではなく「攻」の姿勢……

本体が100円で買えることを最大限に利用し……

2個、3個は当たり前……

なんなら100個くらい購入して……

この中に1つだけ本物があるよ」的な “超攻撃的セキュリティシステム” にしたら……あまりにも不気味すぎてプロの泥棒はおろか、誰も近づかなくなると思われる。これぞまさに「攻撃は最大の防御」だ。


ちなみに余談だが、こちらの本体、ふと構造が気になって分解してみたところ……

すさまじくシンプルな構造になっていたのだが、私が着目したのは「中身に、かなりの空きスペースがある」ということ。以前、私がダイソーラジコンの車載撮影に使ったような超小型のカメラだったら、余裕で仕込めるスペースが存在するのだ。

つまり、ほんの少しの知識と技術と時間がある人であれば、「ダミーカメラに見せた本物のセキュリティカメラ」に改造することも可能ってこと。100円だからってナメてはいけない。ダミーなのか本物なのかは、分解しないとわからないのだから。

Report:100均研究家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.