いま、防犯カメラがアツい。


闇バイトの強盗防止のため、様々な自治体が防犯カメラをはじめとする防犯機器の購入費用を補助する制度を開始。つい先日の16日には、ついに東京都も1世帯当たり最大2万円の購入費を補助することを発表。


それとはまったく関係なく、私は昨年のうちに10台の防犯カメラを購入してしまった。しかも10台で5390円ポッキリだ。


1台あたり539円。なぜそんなに安いのかと言うと、ずばり「ダミーカメラ」だからである。品質はともかく、安さだけには定評のある中国ECシーイン(SHEIN)にて購入した。


箱の中には、本体、設置するためのネジ等、あとは「監視カメラ付いてます」的なシールが入っていた。


単4電池を2本入れると、チカチカと「録画してます」的なランプが点灯する。


でも、どこにも接続はされていない。当たり前だが何も録画されないし、何も監視していない。形だけ。まさにダミーカメラのお手本みたいなダミーカメラだ。


んで、これを……


すでに現時点で3つの監視カメラが設置されている「100万円の古民家」に付けることにした。


シールも貼ると……


ヤバイ。あたまおかしい。


パッと見では地味ながら、暴力団事務所も顔負けの「監視カメラだらけの家」になった。これでもう誰も侵入しようとは思わないだろう。



「でも、これら全部、ダミーでしょ〜?」


なんてナメてきた人がいても大丈夫。なぜなら先述の通り、すでに3つの監視カメラが常時稼働しているうえ……


実は10個のダミーカメラ以外に……


1つだけ本物の防犯カメラも紛れ込ませているのである!(設置場所はヒミツ)

こちら、ネット接続されているので、東京にいながらも監視が可能。また、センサー付きなので、誰かしらが侵入したら、すぐさまスマホなりスマートウォッチに通知が来るという便利なヤツ。


これにて、ダミーを入れたらカメラは14台。おそらく日本一セキュリティ意識の高い古民家になったと思われる。


ちなみに夜は……

赤いランプがチカチカと光り、より侵入しにくい雰囲気になっている。


もっとも、盗るモノなんて何もない家なので強盗なんて来ないと思うが、それでも侵入しようものなら遠慮なく全世界に晒していくので覚悟しておいてほしい。



・もしも補助がある場合は……

てな感じで、私は「安物のダミーカメラ10台」と「安い防犯カメラ」を購入したが、もしかしたら読者の皆さんが住んでいるエリアでは “防犯カメラの購入補助” があるかもしれないので、自治体のサイトなどを要チェック。


もしも補助がある場合は、なんだかよくわからない無名メーカーの安物ではなく、“できるだけちゃんとした有名メーカーの監視カメラ” を購入することをオススメしたい。


なぜならば、これは私の経験によるものなのだが、“なんだかよくわからない無名メーカーの安物の監視カメラ” の場合、いつの間にかそのメーカーが潰れていたり、消えていたりで、専用アプリの開発やサポートも無責任に止まってしまったりで、スマホのOSのアップデートに追いつけず、単なるゴミと化す可能性もあったり、はたまた別の意味でのセキュリティ的にも不安な面があるからだ。


なので、もう一度書くが、もしも補助がある場合は、“できるだけちゃんとした有名メーカーの監視カメラ” を購入すること。なんとなくだが、“そのための補助金” なような気もしてくる。考えすぎだろうか。


【つづく】


参考リンク:日本経済新聞「東京都、防犯機器の購入費を補助 1世帯当たり最大2万円」
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

▼100万円の古民家

▼カメラは合計14台。日本一セキュリティ意識の高い古民家になった。