一度あることは二度あるし、二度あることは三度ある……それは詐欺の世界でも同じで、引っかかる人がいる限り詐欺業者は何度も同じ手を使う。例えばひと昔前に流行った Amazon を名乗る詐欺も然りだ。

圧倒的な数のユーザーを抱える Amazon は、これまでにも詐欺のターゲットになりやすく、涙した被害者も少なくない。1年くらい前、マーケットプレイス詐欺やSMS詐欺など、いろんな手法が多発したことで広く知られているが、まだまだ知らない人も存在する。そして今、またしても偽 Amazon 詐欺が流行の兆しだ。

・偽Amazonから届いたメッセージ

筆者(私)に 偽 AmazonからSMSが届いたのは、2018年3月19日のこと。内容は以前に流行した詐欺と似たようなもので、差出人の偽 Amazon からは次のようなメッセージが添えられていた。

「料金未納が発生しています。本日中のご解決無き場合、少額訴訟に移行します」


と、簡潔な文章ながら最大限に脅してきている。幸い、私は Amazon を名乗る詐欺を知っていたこと、さらにそもそも Amazon は前払いなので未納なんてある訳ないと冷静にいれたことでサラリとかわせた。しかし、察しがつきつつも「本日中」といった文言に少しドキリとしてしまうあたり巧妙さを感じる。

もし偽 Amazon について知らなければ、焦って連絡してしまう人もいるだろう。メッセージにはコードや緊急相談窓口の電話番号が書いてあるが、もちろんかけたらダメ。巧妙な手口で誘導され、最終的には金銭を払わせるよう持っていかれるという(江戸川区HP参照)。

・パンデミックも近いか

ちなみに電話番号の情報が寄せられているサイトの「電話帳ナビ」でもSMSに記載されていた番号を調べたところ、最近になってアクセス数が急上昇していた。詐欺師集団はまだ生きていて、動きが活発化しつつある……私に届いたSMSは流行の前兆かもしれない。

・落ち着いた行動を

なお、本家 Amazon のHPによると、SMSでの詐欺以外にも「ギフト券詐欺」や「代金不足分の支払をコンビニで支払うように電話で請求する詐欺」もあるとのことなので要注意。もし少しでも怪しいと思ったら絶対に連絡せず、落ち着いて無視しよう。どうしても心配なら国民生活センターや警察に相談だ。

参照元:Amazonヘルプ&カスタマーサービス電話帳ナビ江戸川区HP
執筆:原田たかし
Screenshot:iOS