世界中には多種多様なお酒が存在する。当サイトでも、安くて簡単に酔える「ホッピー」から「ボンタンアメのお酒」、ドラクエ30周年記念の「純米大吟醸 そして伝説へ……」など、色々なお酒を取り上げてきたが……こんなお酒を紹介したことはなかった!
それは飲むだけで猫を助けることができるお酒……って、なんて素敵な飲み物なの! その名もねこ酒「猫花見月」&「苹果猫」だ!!
・飲んで猫を助けるってどういうこと?
“猫を愛してやまない” という酒正株式会社が販売するこの「ねこ酒」。なんと売上の10%が保護猫活動に支援されるそうな。
支援先は「2022年2月22日までに日本の猫の殺処分ゼロ」という目標を掲げて保護猫活動を行っている『ネコリパブリック』だ。保護された猫の里親探しを行いながら、ビジネスとしても “自走” できることを目指す新しいスタイルの『自走型保護猫カフェ』で、2018年2月現在、岐阜、東京、大阪、広島にて6店鋪展開している。
ねこ酒を飲めば飲むほど、ネコリパブリックを支援することができ、ひいては猫を助けることになる……間違いなく、飲むだけで猫を助けられるお酒だね!
・“さくら猫” をイメージした「猫花見月」
こんな素敵なお酒を買わない手はない! ということでネットでポチっと、2本セットのねこ酒をゲット。お値段は税込で2400円だった。まずは満月の前で酒盛りをする猫のラベルが可愛い「猫花見月」から見ていきたい。
“さくら猫” をイメージして作られたこのお酒。殺処分されている猫は、飼い主のいない猫が生んだ子猫がほとんどだと言われている。そんな不幸な事態を改善するには、猫に不妊・去勢手術を施す「TNR活動」が欠かせない。TNR とはTrap(猫の捕獲)・Neuter (不妊、去勢)・Return (元の場所に戻す)の頭文字をとったもので、“さくら猫” とは TNR が施された証しに、耳を「桜の花びら」のようにV字カットされた猫のことを指す。
ラベルをよーく見てみると……ああ! たしかにニャンコたちの耳も、桜の花びらみたいになっているよ!! こちらは京都府北山の「羽田酒造」に特別に造ってもらったもので、きめ細やかで喉ごしが良く、香り高い味わいが特徴だと説明されている。
・“りんご猫” をイメージした「苹果猫」
一方の「苹果(りんご)猫」のイメージは、猫エイズウィルスキャリアの猫を指す “りんご猫” 。猫エイズは猫同士の感染力も弱く、発症することもほとんどない。人間にうつることもない。しかしエイズというマイナスイメージからか、里親探しの際などのハンディキャップになってしまうのだとか。
そんな “りんご猫” への偏見をなくしたいという思いが込められたのが、「苹果猫」なのだ。ラベルのイラストでは、大きなりんごの周りで数匹の猫たちがくつろいでいる。こんなふうにリラックスできる猫が1匹でも増えていくといいなあ。
滋賀県愛知郡の「愛知酒造」の富鶴 純米吟醸で、芳醇でフレッシュな味わいが特徴とのことだ。
筆者はお酒を飲めないので、残念ながら、ねこ酒を実際に飲んでレビューをすることはできない。酒好きの皆さん、猫好きの皆さんは、ぜひとも実際にチェックしてみてほしい。ちなみにキャッチコピーは「酔って猫助け」。なんて素敵な言葉なんだ!
参照元:ネコラベルの日本酒・ワイン専門店「酒正WEBSHOP」、ネコリパブリック
Report:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.
▼「酔って猫助け」ニャ!
▼素敵なラベルだ