カップ焼きそばの特徴として、湯切りが必要という点が挙げられる。焼きそばを作る過程の最大の難所もここであり、昔は油断していると麺を落としてしまうなんてこともあった。しかし今は「ジェット湯切り」が主流になったおかげで、お湯を簡単に、勢いよく捨てることができるようになったのだ。
この湯切りを利用して、『日清焼そばU.F.O.』でお馴染みの日清食品が、最高に頭の悪い商品を発売してしまったのでお伝えしたい。湯切りをダムの放流っぽくできる、その名も『ダム湯切りプレート』である! ……うむ、意味がまったく分からないので、ここは実際にやってみよう。
・湯切り=ダムの放流?
本日2018年1月29日、日清食品のオンラインストア限定で発売となった『日清焼そばU.F.O.ダム湯切りプレート』。どういう商品かというと、焼きそばに装着することで、湯切りの時にダムの放流気分が味わえるのである。いや、何回聞いても意味わかんねーぞ!
・公式が病気
なんでも、湯切りがダムの放流に似ていることから制作されたらしいが、日清食品さんは一体どうしてしまったのか? さらに日清食品によるこの商品の解説が、最高に頭悪い上に破壊力がパないため、以下に引用したい。
「プレートに登場するダムは、ダムマニアとして有名な宮島咲(みやじまさき)氏にご監修いただき、全国にある約2700基のダムの中から、『日清焼そばU.F.O.』の湯切り口との親和性が非常に高い月山ダム(山形県)、小渋ダム(長野県)、苫田ダム(岡山県)の3基を厳選しました」
思わず「何言ってんだお前」と口から出かかったぞ。しかも、国土交通省協力のもと、普段目にすることができない貴重なアングルの写真を使用しているとのこと。日清食品にはよっぼどのダムマニアがいるのだろうか? だが、アンタらみたいなバカ、嫌いじゃないぜ……。
・放流してみた
日清食品が現物を送ってくれたので、ダムの放流っぽい湯切りを実際にやってみることにした。まずはいつも通り、焼きそばにお湯を入れて3分間待ち、湯切りプレートを装着する。
次に湯切り口をはがす。
湯切りする。すると……。
お? おお? おおおおお! うおォォォォォォォオオオオ!! お、おう……。勢いよく流れるお湯。上がる湯気。たしかにそれは、ダムの放流を思わせないこともない。今回試してみた月山ダムを私(あひるねこ)は見たことはないが、たぶんこんな感じなのだろう。うむ。
・味にも影響?
できあがったU.F.O.は、心なしか何かを雄大に物語っているような味がした。いつものU.F.O.なのに、いつもよりもウマい気がした。これもきっとダムの放流のような湯切りをしたおかげに違いない。焼きそばをすする私のまぶたには、ハッキリと月山ダムの雄姿が浮かんでいた。
・すべてのダムマニアに
湯切りをしている間ちょっと笑ったのは内緒だが、『ダム湯切りプレート』、これは全ダムマニア必携のアイテムだろう。日清食品の最高に頭の悪い……いや、無駄に凝った……いや、ダム愛に満ちたこだわりの一品である。ダム好きの諸君、ぜひお試しあれ。
参照元:日清焼そばU.F.O.どこでもダム化計画
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼小渋ダム
▼月山ダム
▼苫田ダム
▼心なしか何かを雄大に物語っているような味がした