2021年6月7日、日清食品が『日清焼そばU.F.O.大盛 最極濃厚ソース』の販売を開始した。これは今年で発売45周年を迎える大人気ブランド「U.F.O.」のアニバーサリーイヤーを記念した限定商品で「U.F.O.史上最も濃厚なソース」が再現されているという。

ただでさえ「濃厚ソース」がウリのU.F.O.が、さらに濃くなるだと……? 試しにいつものU.F.O.と食べ比べてみたところ「フフッ」と笑える結果となったのでご報告しよう。

・No.1ブランド

日清食品によれば、U.F.O.は「カップ焼そばカテゴリーでNo.1の売上げ」を誇っているらしい。確かにU.F.O.を置いていないコンビニなどほぼ無いし「迷ったらU.F.O.」という方もいらっしゃることだろう。発売45周年を迎えるには、並々ならぬ努力があったハズだ。

そのU.F.O.の最大の特徴は「濃厚ソース」である。普段から「濃い濃い濃厚ソース!」と自称しているだけあって、確かにU.F.O.のソースは濃ィィイイ。その濃厚ソースがさらに進化するとはどれほどの濃さなのだろうか?

・控えめに言ってどろどろ

ホームページには「控えめに言ってどろどろ」「U.F.O.史上最も濃厚なソース」などと記されているから、当然いつものU.F.O.よりも濃いソースなのだろう。果たしてどれほどの濃さなのか? これは食べてみるしかあるまい。

というわけで、コンビニで『日清焼そばU.F.O.大盛 最極濃厚ソース』をゲット! メーカー希望小売価格は税別230円だ。ちなみに本商品は大盛りだけの展開で、並盛は製造していない。

で、さっそく『最極濃厚ソース』と「いつものU.F.O.」に熱湯を注ぎ3分待つ。両方とも湯切りをしたところで、まずは『最極濃厚ソース』をかけてみると……


キャァァァアア!!!!!


濃い、これは濃い。圧倒的に違うのはソースの “粘度” で、確かに「控えめに言ってもどろどろ」である。なんならいつものソースがサラッと系に見えるほど、最極濃厚ソースは粘度がヤバい。

・食べてみた

そして食べてみたところ、やっぱり濃ィィィィイイイイ! これがホームページにある「つぶつぶオニオン」と「つぶつぶガーリック」の効果なのだろうか、ノドを焼き尽くすほどではないものの「確かにいつもよりかなり濃いなぁ~」と感じた。

で、問題はいつものU.F.O.である。繰り返しになるが、通常のU.F.O.もソースはかなり濃い……いや、濃ィィイイ。ところが『最極濃厚ソース』の直後に食べてみたところ……


味がしない(笑)


味覚が錯覚を起こしている……かどうかはわからないが、口の中にあったのは無の麺。あまりにも『最極濃厚ソース』の余韻が続きすぎたため、U.F.O.本来の「濃い濃い濃厚ソース!」は、ほとんどと言っていいほど味がしなかった。

・もう1つ笑ったこと

逆説的に言えば『最極濃厚ソース』はU.F.O.本来の「濃い濃い濃厚ソース!」さえかき消すほどの濃さだから、日清食品が「U.F.O.史上最も濃厚なソース」と豪語するだけのことはある。少々大げさとも思える『最極濃厚ソース』だが、その名に偽りはない。

ちなみに『最極濃厚ソース』があまりにも濃かった分、かやくのキャベツがめちゃめちゃ甘く感じたことも記述しておく。ソースが濃ければ濃いほどキャベツは甘くなる──。その真実にもちょっと笑った。

とにもかくにも、おそらく「いつものU.F.O.ですら生ぬるい」という人さえ『最極濃厚ソース』なら高確率で満足することだろう。45周年にして “濃さの極地” に辿り着いた『日清焼そばU.F.O.大盛 最極濃厚ソース』は期間限定で発売中だ。

参考リンク:日清食品「日清焼そばU.F.O.大盛 最極濃厚ソース」
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.