ああ今日は誰とも話したくない。どんなに社交的な人でも、年に数日くらい一人になりたいことがあるのではないだろうか? 陽キャじゃない自分はなおさら……そんな私とあなたに朗報だ。中国で「無人ラーメン屋」が誕生したという!
それってよくあるカップ麺の自販機じゃないの? ……と思ったら! ノンノン!! 生麺に生野菜、厨房で作ったかのようなできたてラーメンが味わえるお店だというのだ!
・中国で「無人ラーメン屋」が登場
無人ラーメン屋が登場したのは、古都・西安。陝西省だ。動画「【非凡新聞】陝西無人麵館 機器自動煮麵1分鐘1碗」を確認してみると、そこには一軒のラーメン屋が映し出されている。プレハブっぽい簡素な作りだが、確かにラーメン屋である。
・インスタントじゃない! 結構おいしそう
中に店員はおらず、客は自販機でラーメンを注文するそう。メニューは2種類。陝西名物「臊子麺」と汁なし「ジャージャー麺」だ。麺の量、辛さを選ぶことができ、いずれも1杯8元(約140円)である。そんなお手頃価格ってことはカップ麺という可能性もありそう……
いや、そんな心配は無用であった! 客が注文して60秒後、出てきたのは生麺&フレッシュ野菜のラーメン。まるで厨房からでてきたかのようなラーメンではないか! しかも結構おいしそうだ。
・仕組みは?
一体どんな仕組みになっているのだろう。何でも、このラーメン店では工場で8割方完成させたものを、自販機の中の冷蔵庫で保管しているそう。残り20食以下になると、工場から約20分で配送される仕組みになっているという。
スープの温度も気温によって調整されるそうで、まさにIoTとスマート技術を融合させた画期的な無人レストランとのことである。
・最も重要なのは商品の品質
つい目新しさに目がいってしまうが、創始者の張小斌氏は無人ラーメン屋はひとつの切り口ではあるが、最も重要なのは商品の品質と考えているそう。……たしかに! 肝心のラーメンがマズければ、一瞬、話題になっただけで終わってしまうもんなぁ。
創始者がそう意気込むくらいだ、味だって自信があるはず。上海にあった無人ラーメン店は営業停止になってしまったので、西安では何とか生き延びてほしいものである。日本にもはよ!
・中国が見せてくれた未来
いや、日本にはかつて「うどんそば自販機」が隆盛を極めていた。すっかり廃れてしまったが、IoTと結びつくことで復活もありえるのかも。中国はひとつの未来を見せてくれているのかもしれない。
そんな西安の無人ラーメン屋の名は「味司农無人拉面馆」。場所は翠华南路にある「曲江创客大街」だ。現地に行く方は一度立ち寄ってみてはどうだろうか?
参照元:YouTube、猟雲網、捜狐(中国語)
執筆:沢井メグ