南極点に向けて、歩き続けている荻田泰永(おぎたやすなが)氏の冒険は、35日目の行程を終了した。日本の事務局に定時連絡が入ったので、現在の状況をお伝えしよう。

・荻田氏からの定期連絡(日本時間 12月22日)

現在地:南緯 86度23分 西経 81度39分
この日の移動距離:28.0km
標高:1801m
天候:晴れ
気温:マイナス8度

・明らかに気温が高い

荻田氏のいる南極は、間違いなく極寒の地だ。南半球は現在夏といえども、南極は氷と雪に覆われており、日本の冬を凌ぐ寒さという印象がある。だが、この日の南極の気温を見ると、かなり暖かいのでは? と思わざるを得ない。

というのも、荻田氏がいる場所の気温はマイナス8度。今までこの冒険ではマイナス15度の日が続いていたので、7度上がると体感的にはかなり暖かく感じるのではないだろうか。

・1カ月で休みは1日

ちなみに、この1カ月間、荻田氏が設けた休みは1日だけだ。「この先、一日休みを取るかどうかは天候や様々な状況次第」としながらも、休むつもりはないらしい。このままゴールの南極点まで、一気に踏破するのか? いずれにしても、彼の言うように天候次第である。


・お悩み相談の回答

では、荻田氏のTwitterに寄せられた「お悩み相談」の回答を紹介しよう


相談「『南極料理人』て映画で、カロリー求めてバターまるかじりをしてるシーンがあった。環境変わると味覚って変わるもんなんでしょうか」

荻田「体がカロリーを求めると、カロリーの高い物から順に美味しく感じます。私も極地ではバターは大量に食べますよ。毎日の夕食では、ご飯に100グラムのバターを入れて食べてます。もちろん今夜も食べました」


相談「寒いところで、かつ雪の多い地域で履く靴選びに悩んだことがあります。寒く雪が多い地域としては南極は究極だと思いますが、実際どこのメーカーのどんな靴を履いてるんでしょう」

荻田「私は市販のソレルのブーツを使っています」


※南極お悩み相談
荻田氏のTwitter( @ogitayasunaga )をフォローして、「#南極お悩み相談」をつけて悩みや質問を投稿すると、荻田氏が答えてくれるかも! 投稿内容は日本の事務局から荻田氏に伝えられるぞ。南極大陸を歩き続ける荻田氏に、何でも相談してみよう!

協力:荻田泰永南極遠征事務局
Photo:荻田泰永, used with permission.
執筆:佐藤英典
★こちらもどうぞ → 荻田氏の「南極冒険

▼標高1800m超え。まだまだ登りは続く