日本各地には、様々なジャンルの「聖地」が存在する。たとえば、福井県鯖江市は「メガネの聖地」で、兵庫県豊岡市は「カバンの聖地」だ。そして、今回ご紹介する岡山県倉敷市の児島は『ジーンズの聖地』としてグングン知名度を上げているらしい。

世界からも評価されている瀬戸内海に面した港町・児島とは……駅も商店街もジーンズだらけで雰囲気抜群、まさに聖地といった感じだったぞ。さっそくご覧いただこう!

・駅が聖地と化している

岡山駅からJR快速マリンライナーに乗って約20分、岡山県最南端の駅「児島駅」に到着した。駅そのものが聖地的なオーラを放っており、自動販売機もエレベーターもジーンズ一色である。多分だが、もうこの時点で『ジーンズメイト』より “ジーンズ感” が勝っているだろう。


つづいて改札手前で振り返れば、階段一面にドーーン! と巨大なジーンズ。そして誰もがB’zになれる自動改札機も要チェックだ。フラップドア部分がジーンズなので、パッと見「ホットパンツ」である。もし改札でひっかかったら顔面真っ赤になるだろう。

その後も駅長室、コインロッカー、券売機もジーンズジーンズジーンズ。おいおいスゴイなと感心しつつ、駅を出ると今度は大量のジーンズがズラーッと宙に吊るされていた……もはやホラーである。たしかに聖地とは言え、徹底ぶりがハンパではない。

・児島ジーンズストリート

さて、駅から15分ほど歩いて行くと『児島ジーンズストリート』にたどり着く。入口にはこれまた巨大なジーンズがドーンなので分かりやすい。道路は「赤ミミ」つきのデニムをイメージして舗装され、日ごとにインディゴブルーが色あせていくのもジーンズと同じだという。


そもそも「ジーンズストリート」とは、児島商工会議所がシャッター通りだった「味野商店街」を活性化するため、空き店舗に地元ジーンズメーカーを誘致したのが始まり。今ではレトロな商店街を中心に、地元発のジーンズ店や飲食店などが30店以上出店して賑わっている。

・ジーンズストリート公認スイーツ

さて、クオリティの高いオンリーワンデニムを探した流れで食べていただきたいのが、ジーンズストリート公認「インディゴソフト(350円)」だ。塩バニラ味のソフトに藍パウダーをトッピングして、ジーンズ感を強調。これぞ聖地スイーツ、塩が甘さを引き立てる爽やかな味である。いつかはコーンもブルーにしてほしい。

明治時代から「繊維の町」として知られ、国内で最初にジーンズを手掛けた児島。素材の良さと技術力の高さはもちろんのこと、地域の魅力をPRする「アートとデニムの祭典」や「デニムフェス」などのイベントにも力を入れ、知名度も人気も上昇中だ。散歩をするだけでも楽しめると思うので、気になった方はぜひ一度足を運んでみていただきたい。

参考リンク:児島ジーンズストリート
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼児島駅




▼ジーンズバス

▼児島ジーンズストリート




▼児島産の『桃太郎ジーンズ』

▼インディゴソフトを発見



▼ジーンズは選び放題

▼散歩するだけでも楽しめるだろう