少しずつ状況が改善されているようでいて、なかなか問題が根本から解決されない差別問題。性別や人種、国籍や宗教で差別を受ける人が後を絶たないなか、ある人種差別を受けた米男性の見事な切り返しが痛快だと話題を呼んでいる。

彼の反撃に、その場にいた人から拍手が巻き起こったというのだが……一体彼はどんな言葉で切り返したのだろうか!?

・空港で人種差別に遭った男性

米ワシントンD.C.に住むアフリカ系のエミット・エクラス・ウォーカーさんが、ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港で飛行機に搭乗するために、ファーストクラスの列に並んでいた時のこと。

彼の後ろに並んでいた白人女性が、超失礼な態度で話かけてきたというのである。 

・女性の発言がヒドすぎる……

では、その女性からエミットさんはどのようなことを言われたのか。エミットさんのFacebookの投稿から、二人の会話を以下にまとめてみた。

女性:「すみません。あなたは間違った列に並んでいると思うのですが。こっちは優先搭乗者の列なので通してください」

エミットさん:「優先ってファーストクラスのことですよね?」

女性:「そうですけど……。私達が乗った後に、あなた達が呼ばれるはずよ」

エミットさん:「(女性の顔にファーストクラスのチケットを突き付けながら)正しい列に並んでいるので落ち着いてください。俺は先に並んでいるんですから、その後に搭乗できますよ」

女性:「(信じられないといった様子で)きっと軍に在籍しているか何かなのね。でも私達は席の料金を払っているのだから、あなたは待つべきよ」

エミットさん:「太りすぎてて軍には入れないね。俺は、単に金を持ってるニガー(黒人の蔑称)ってだけだ」

その女性の口ぶりは、「アフリカ系の人がファーストクラスに乗れる訳がない」とでも言いたげである。その後、二人の会話を聞いていた周りの人から拍手が巻き起こったそうだ。

・ネットユーザーが彼の痛快な切り返しを支持!

一連の会話がなされた後に、エミットさんは問題の女性が写るように自撮り写真を撮影して、自身のFacebookにアップ。この投稿は、彼の痛快な切り返しに称賛を送るネットユーザーから「いいね」を76万件獲得し、26万回以上シェアされている(2017年12月11日時点)。

それにしても、黒人の蔑称である「ニガー」をエミットさん自身が使用して、自虐っぽく反撃しているところもクール。こういった心ない差別的な発言をする人にただ怒りをブチまけるだけの人もいるかもしれないが、痛快な切り返しで相手から一本取るくらいの器の大きさを持ちたいものである。

今回のエミットさんの対応は、まさにそんな一例だったと言えるのではないだろうか。

参照元:Facebook @Emmit Eclass Walker
執筆:Nekolas