運転免許の更新に失敗した。……何を言っているか分からないかもしれないが、私も何が起こったのかわからない。何の障害物もない平坦な道だと思って歩いていたら、急に視界が真っ暗になってしまった感じだ。

わかっているのは、全く予測していなかった場所に「落とし穴」があり、そこにハマってしまったということ。……とにかく、あの日起こったことをありのままに話そう。

すでにお気づきの人が多いだろうが、タイトルの「優良ドライバー」とは私(和才)のことである。自分で優良ドライバーと言うのは気が引けるものの、免許を取って約17年間、ハンドルを握ったのが5〜6回くらいの私は完全無欠のペーパードライバーであり、免許だけは皮肉なほどピカピカのゴールドなのである。

したがって、登録上は優良ドライバーということになるのだが、そんな優良な私がなぜ免許の更新に失敗したのかというと……!


ズバリ、視力検査に落ちたから


である。「何だ、そんなことか」と思うかもしれない。しかし、そう思っている人の中には、私と同じ轍(てつ)を踏む人がいるハズだ。特に、数日前の私と同じく「最近ちょっと目が悪くなった気がするけど、まだまだ自分の視力にはバリバリ自信があるから、免許更新の視力検査なんて裸眼で余裕〜」という人ほど危ないように思う。

そんな人に向けて、私は3つの提言をしたい。

・自分の失敗から伝える3つ提言

1. スマホとかPCが目に与えてきた負担、ナメんな

2. 加齢の影響、ナメんな

3. 免許更新会場の検査官のシビアさ、ナメんな

──以上である。

早い話が、多少視力に自信があったとしても、「最近ちょっと物が見えにくいかなぁ」と感じているなら、どこかで視力検査をして、眼鏡なりコンタクトなりを用意してから免許を更新しに行った方がいいぞということである。

なお、私は仕事用のPCメガネ(ブルーライトカットのやつ)なら持っていたのだが、自分の視力に合う度数のレンズが入った眼鏡は持っていなかった。なので、これからガッツリ度が入った眼鏡を作り、再度 更新の会場に行かねばならない……。あぁ〜ゾッとするほど面倒くさい。

・視力検査に落ちたらこうなる

それから、視力検査に落ちるまでの過程と落ちた後についても説明しておこう。更新の会場やこれまでの違反具合によって多少の差があるのかもしれないが、私の場合は以下の通りであった。

免許更新の会場についたら、お金を払って渡された書類に住所等を書き込んだりする

それが終わったら、割とすぐに視力検査の列に並ぶ

視力検査で検査官から「視力が足りません」と宣告される

同時に「一度目を休めてから、もう一度列に並んでください」と言われる

2度目の検査も落ちる

検査官から「これ以上先の手続きへは進めない」と言われる

窓口に行くと、支払った金額(3000円)のうち500円だけ返金されるので、それを受け取る

そのまま帰路へ

後日、免許の更新期間内に再度 会場へ行って手続きをする

──このように、私の場合は1度視力検査に落ちても、その会場でもう1度チャレンジが出来た。ただ、それにも落ちたらその日は終わり。事前に支払ったお金の約8割が戻ってこない上に、後日また更新通知のはがきを持って会場へ行かなければならないという、クソ面倒な事態へとなったのである。何度も言うけど、本当に面倒くさい!!

ちなみに、私が視力検査に2度落ちてその日は免許の更新ができないことが確定した瞬間、何ともいえない切なさで胸がいっぱいになった。どこか懐かしくもあるこの感じ……。

そうそう、ほとんどの人が楽勝でパスする手続きなり試験で自分だけ落ちたら、こんな気持ちになってたわ。小中学生の頃に何度か味わったあの感情、36才になって再び胸の中によみがえってくるとは思いもしなかったよ。

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.