九州のソウルフードにもいろいろあるが、絶対に外すことができないのが「リョーユーパン」だ。なにせ、同社は九州で知らない人はいないほど有名なパンメーカー。中でも1974年から発売されている「マンハッタン」は、九州のキングオブパンとも言える存在だからだ。

そんなパン界の大御所・マンハッタンには、若手パンから引退を望む声も聞こえてきそうなところだが、まだまだ勢いはとどまることを知らない。なんとこの度、マンハッタンがハウス食品とコラボ! シチューに合う姿に変身したのである!!

・マンハッタンとハウス食品がコラボ

2017年11月30日、ハウス食品株式会社・福岡支店でコラボ新製品が発表された。その名も「チーズマンハッタン(130円)」。製品の特徴はコンソメパウダー入りの生地にチーズ風味のコーティングをしていること。これまでの甘いイメージとは、少しばかり違うものになる。

それもそのはず、シチューに合うよう姿を変えたのが理由だが、それにしてもチーズマンハッタンとはこれいかに。一体全体、どういった流れでコラボすることになったのか。

・コラボレーションの経緯

両社の話によると、事の始まりはハウス食品がリョーユーパンに提案したことから。なんでも、近年はシチューの勢力が鍋料理に押されてしまっているらしい。どちらも冬の定番のような気もするが、共働きといった家庭環境や時代の流れもあってか、鍋料理が人気の傾向にあるそうだ。

そこで盛り返すべく……と聞いて納得した訳だが、何より大事なのは味だろう。ってことで、さっそく試食させてもらった。はたして本当にマンハッタンとシチューは合うのだろうか。

・シチューと合うのか実食

まず見た目は、いつものマンハッタンにコーティングがされているくらいで形は同じ。思わず脳が牛乳を欲するが、今回は一緒に食べる相手がシチューである。ドキドキしながら口に運ぶと……は、はぅ!

正直、どうなのかなァと思っていたが、なかなかどうして合うではないか。甘さとしょっぱさのギリギリを攻めたマンハッタンは、シチューの味と同化して口の中に広がっていく。

また、マンハッタンの食感とシチューの相性も良好でマンモスおいP。思い返せばパンとシチューは鉄板コンビでもある。しかも、マンハッタンが本気を出したのだから、間違いが起きるはずもなかった。

ちなみに、シチューとは別にそのままチーズマンハッタンを食べたところ、甘さが控えめなこともあって違う顔を覗かせた。個人的にはかなり好き。大人はハマる人も多そうな気がした。

・期間限定での販売

シチューと一緒に食べても万能さを見せつけたあたり、進化系とも言える「チーズマンハッタン」。これまで40数種類もの味が作られてきた絶対王者は、まさかの形になっても盤石だった。

同製品は12月1日から2018年2月末まで、西日本及び九州エリアで販売。また、12月1日から10日まで東京・有楽町にある「ザ・博多」でも販売される。どうやら、関東在住の九州出身者がマンハッタン愛を炸裂させてしまったことが関係するらしい。

なお、コラボ製品は「チーズマンハッタン」だけでなく、「チーズトースト(250円)」「3種のきのこのクリームシチュードーナツ(120円)」も販売される。この冬、食卓で活躍しそうなので要チェックだ。

Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼マンハッタンファンは一度食べるべし

▼シチューもめちゃくちゃウマかった