埼玉県民おなじみの “山田” といえば、当然「山田うどん」が思い浮かぶ。県内を中心に約160店舗を展開する大人気うどんチェーンで、世代や地域によって略称はさまざま。どうやら “だうどん” や “だーうー” などが一般的……らしい。
とにかく山田といえばうどん……だったのだが、2021年7月15日、所沢市に山田うどんの「タンメン専門店」が誕生したという。マジかよ。タンメン専門店となると「山田タンメン」と名乗るのが自然の流れ。しかし、この度オープンしたお店の名前は……
『埼玉タンメン山田太郎』である!
山田太郎であ〜るッッッ!
いくら何でも「山田太郎」はテキトー過ぎィィイイイイ! かと思いきや、実はしっかりとした理由があるのだ。焦んな。山田食品産業株式会社に話を聞いたところ……
1975年にニューヨークのマンハッタンで「TAROU」という名前のラーメン店を出したところ繁盛しまして……当時の賑わいを地元・埼玉でも!
ということで『山田太郎』と名付けたそうだ。日本語にした途端にギャグっぽく聞こえてしまうから不思議である。
・太郎行列
マンハッタンの賑わいを地元でも……なるほど気合十分だ。オープン翌日、お昼ちょい前にお店に行ってみたところ……
死ぬほど並んでるゥゥウウウウ! タロウ行列ゥゥウウウウ! さすが山田の本拠地、所沢である。マンハッタンの賑わいを完全に再現していると言っていいかもしれない。15分ほど待ってからカウンターへ。
・注文はスマホから
注文はスマホでQRコードを読み取り、専用サイトから行う。ちょっと面倒。初回なので、店員さんオススメの「濃厚タンメン(780円)野菜増し(無料)」をオーダーした。どうやら定食メニューも色々あるもよう。餃子や唐揚げも気になるがまたの機会にする。
・濃厚タンメン
提供はスムーズ。5分も待たずに濃厚タンメンはやってきた。これが山田のタンメンか……! けっこう美味しそうだな。
では、いただきます。
まずはスープから……お、うまい。豚骨と鶏ガラがメインとのことだが、野菜のエキスも染みまくりでコクのある旨みが広がる。ちゃんぽんに近いタンメンですな。クリーミーで濃厚。これはマンハッタンでも歓声上がるレベル。けっこう好きだぞ。しみる〜。
そして100グラム無料で増した野菜。キャベツにもやし、にんじん、キクラゲ、そして豚肉などなど。栄養もボリュームもガッツリいただこう。野菜をある程度食べたところで……
麺を引き出すのだ。
うむ、スープをよく吸った麺はもちもちしてうまい。北海道産小麦を使った中太麺は滑らかでしなやかなコシを味わえる。
力強くて美味しい……これが山田うどんが放つ「埼玉タンメン」か。所沢も熱狂するだろう。本気でうめえええ〜。でもって、ボリュームもあるから満足度が高い。ごちそうさまでした。
・山田太郎は流行るかも
もしかすると山田太郎……今後じわじわと勢力を広げるかもしれない。名前のインパクトだけかと思いきや、マジで予想以上に美味しかった。所沢もニューヨーク・マンハッタンのように賑わうはずだ。所沢のタロウに今後も大・大・大注目である。
・今回訪れた店舗の詳細データ
店名 埼玉タンメン 山田太郎 所沢本店
住所 埼玉県所沢市中富南2-26-1
時間 10:30〜22:00
休日 無休
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
▼お店の外で野菜の販売も行っていました