近年は、スマホの画面を眺めながら歩いていて階段から転げ落ちたり、自転車や車とぶつかったりする「ながらスマホ」による事故が多発している。一時もスマホを手放せない、「スマホ依存症」とも呼べるような状態になっている人が少なくないようだ。

そんななか、依存者がスマホの使用を減少できるように、「スクリーンのないスマホ」が考案されたというので紹介したいと思う。

・スクリーンのないスマホが誕生!


米ニュースサイト『The Verge』によると、スマホ依存者のために「スクリーンのないスマホ」を考案したのは、オーストリア人デザイナーのクレメンス・スチリンガーさんだ。

“代理の電話” を意味する「Substitute Phone:サブスティテュート・フォン」と名付けられたアイテムは、もちろんスマホとしては機能はしない。

・石の動きでスマホを疑似体験できる仕組み


サブスティテュート・フォンの形と大きさはスマホにソックリだが画面はなく、指で触るとゴロゴロと動く球状の石がはめこまれている

デザインは、石が横・縦・対角線状に並んでいるタイプがあり、この石を指で動かすことで、スマホの画面をスワイプ&スクロールする動きを疑似体験できる仕組みだ。

・スマホの使用を減少させることが可能!?

例えば、たくさん画像を見てしまうスマホ依存者は、石が横に並んだ「スワイプタイプ」がおススメ。そして、しょっちゅうニュースなどをチェックしてしまう人は石が縦に並んだ「スクロールタイプ」といった具合に、自分の症状に合わせて選べるようになっている。

この “代理の電話” をいじることでスマホの使用を減少させたり、離脱症状を軽減させようとの狙いのようだが、実際に効果があるのかどうかは不明だ。

そして気になる価格だが、まだ商品化には至っていないようで、こちらも現時点では不明。一体いくらに値段が設定されるのか気になるところである。

参照元:Instagram @klemens_schillingThe Verge(英語)
執筆:Nekolas