アメリカとメキシコは陸続きになっているため、不法移民や違法薬物の流入が後を絶たない。それを解決しようと、米国のトランプ大統領が国境に “万里の長城” を築く計画を進めようとしているのは、よく知られた話である。

ただ、強化されつつある取り締まりにメキシコのドラッグ密輸組織も負けじと対応。過去に大麻を放り込む巨大なパチンコ装置が発見されることがあったが、今度はなんと「大麻を打ち上げて密輸するためのバズーカ」が押収されたというのである! これぞ密売人のド根性!!

・「大麻を打ち上げるバズーカ」が押収される

米ニュースサイト『npr』によると、大麻を打ち上げて密輸するためのバズーカが押収されたのは、国境に近いソノラ州のアグア・プリエタだ。

バズーカは貨物運搬用のバンに積まれており、車の屋根がスライド式になっていたことから、空に向けて大麻を打ち上げていたのではないかと当局は見ている。打ち上げている時も車体でバズーカを隠せるうえ、ヤバくなったら逃走できる……かなり計算された密輸方法だったようだ。

・バズーカと共に1トン近い大麻も押収!

なお、バズーカは大麻を打ち上げるために、圧縮機が装着され改良されていたとのこと。1回の打ち上げで、どれほどの量の大麻を空に飛ばせて、飛距離がどれくらいになるのかといった情報は伝えられていない。

しかし、現場ではバズーカと共に重さ1800ポンド(約816キロ)の大麻も押収されたことから、かなりの量を米国側に飛ばしていたのではないかと思われる。

・バズーカは密輸組織に人気!?

違法薬物の密輸にバズーカを使っている密輸者は少なくないようで、2016年にも同市で約3メートルの長さのバズーカが押収されている。アグア・プリエタは、米アリゾナ州ダグラス市の真向かいに位置。ここを経由して国内に違法薬物が流れていると考えられている。

それにしても、巨大パチンコ装置やバズーカを使用するとは、組織は密輸方法を考えるために相当頭を捻ひねっているようだ。

参照元:Twitter @NTelevisa_comnpr(英語)
執筆:Nekolas

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